
幹細胞が救世主【再生医療】で抗老化・未病が現実に!不老不死に近づく日も近い!?
「再生医療」という言葉を聞かれたことはありますか?再生医療を説明するオンラインセミナーなども目にする機会が増えました。
実は、ちょうど2年前のこのタワリカコラムでも「再生医療」の将来性について書いておりまして!!(ワタシスゴイ♡) よく聞くips細胞やES細胞との違いについて復習していただきつつも、再生医療の救世主である「幹細胞」についてくわしくお伝えしていきます。
タワリカコラムはこちら>>「iPS細胞についての最新情報」
幹細胞とは
再生治療の分野で注目されている幹細胞は、ES細胞(胚性幹細胞)、iPS細胞、成体幹細胞、の3種類とされています。
●ES細胞
ES細胞やiPS細胞は、胚体外組織を除く全ての細胞に分化することができます(多能性幹細胞)。しかし、ES細胞は受精卵の一部を取り出して作ることから、倫理的な面で再生医療への応用には慎重になっているのが現状です。
●iPS細胞
iPS細胞は、特定の遺伝子を導入、誘導した細胞です。ES細胞と同様の働きをしますが、ES細胞と異なる点は自分の細胞から作られていることです。
再生医療や創薬などの面で大きな期待をされる一方で、癌化の可能性が存在する・費用が高額など、いまだ課題が残っています。
●成体幹細胞(体性幹細胞・組織幹細胞)
ES細胞とiPS細胞は、人工的に造られた細胞であるのに対し、成体幹細胞は私達の身体の中に存在し、実際に働いています。この幹細胞は特定の細胞にしか分化できないものの、癌化や免疫拒絶のリスクが低いことから国内外で臨床応用が始まっています。
日本においてもさまざまな研究・臨床結果から厚生労働省からの認可がおりています。
成体幹細胞の中の一つである間葉系幹細胞は、
*骨髄由来間葉系幹細胞
*臍帯由来間葉系幹細胞
*脂肪由来間葉系幹細胞
などに分類されます。
人間の身体の中は37兆個の細胞から成り立っており、元々は一つの受精卵です。
細胞は人の身体を形成する中で細胞分裂を繰り返し、皮膚や心臓などの組織や臓器となります。これが分化です。
一方で、多くの細胞には寿命があります。怪我をしてかさぶたが剥がれ落ちても、その下に新しい皮膚があるのは、組織の中に新しい細胞を補充する役割を持つ、未分化細胞があるからです。
完全に分化し、組織や臓器となった細胞は体細胞、これから様々な組織や臓器に変わってゆく未分化細胞は、幹細胞と呼ばれています。
幹細胞が細胞分裂を繰り返し、自分と同じ幹細胞を増やす能力を自己複製能、自分とは異なる様々な細胞に分化する能力を多分化能と言います。幹細胞はその2つを併せ持つ特殊な細胞です。
年齢とともに細胞数・幹細胞数も減っていくことが、いわゆる老化現象になるのですね。
細胞数 |
幹細胞数 |
|
0歳 |
3兆個 |
60億個 |
20歳 |
37兆個 |
10億個 |
50歳 |
30兆個 |
3億個 |
再生医療のしくみ
NHKでも放映され大きくその名が知れ渡ることになった再生医療。放映時の取材では、北海道医大で脳梗塞で運ばれた52歳男性の治療記録でした。脳梗塞を発症してから、入院するまで12時間ほど経過してしまっていたことから、術後のリハビリ時でも、左半身不随・歩行困難な状況でしたが、幹細胞を注入したところ、翌日からは左手が動き、通常歩行ができるようになったというドキュメンタリー番組でした。北医大の教授が「ありえない」とつぶやいたシーンは印象的でしたね。
幹細胞治療のプロセス
採取時の体への負担が大きいことと、少量しか採取できない問題から、骨髄からの採取は今はあまり行われていません。今、一番多いのは、腹部や内腿から採取する脂肪由来間葉系幹細胞です。 (ついでに腹部の脂肪吸引をされる方も多いとか)
腹部から約100ccほどを採取して、自己複製能力が高い幹細胞を初期培養で150万個まで増やし、その後本培養として約1ケ月ほどかけて2億個まで増やします。そして、増やした幹細胞を静脈点滴で、自分の体内に戻すといったスキームです。
そもそもが自分の幹細胞ですから、体内に戻しても拒絶反応が見られず、安心。また、ES細胞のように倫理的な問題がありません。一度にすべて2億個を戻すよりも、バンクに保存しておいて数回に分けて戻すことになります。
「ホーミング効果」がすごい!
「ホーミング効果」とは
幹細胞は、元々私たちの体に存在している細胞であり、老化した組織や臓器の修復をする能力を持っています。
体内の細胞が傷ついた時、間葉系の幹細胞に指令が送られ、指令を受けた幹細胞は血液の流れに乗って損傷箇所に集まり、機能回復や欠損部位を修復します。このはたらきをホーミング効果といいます。
体内に損傷箇所がない場合は、皮膚や頭皮、生殖器官に作用すると言われています。つまり、病気(損傷個所)がない人は、修復する個所がないので、必然的に皮膚や頭皮にまわり、若くいられるのです。
(自己脂肪由来)幹細胞による効果
脂肪幹細胞は脂肪・骨・筋肉や、内臓組織に分化する能力を持っており、損傷や老化した細胞の修復をする働きがあります。
過去の研究にて 幹細胞治療効果のある疾患
*血管の病気(心筋梗塞、脳梗塞、脳血管障害、腎不全初期、 認知症初期、 腎不全初期、その他血管が病気になってくる病気全般)
*神経の病気(小児麻痺、認知症、パーキンソン病・ALS)
*骨・軟骨の病気(リウマチ、変形性節炎)
*その他の疾患(糖尿病、肝臓病、免疫疾患(難治性の膠原病やアトピー、 ぜんそく等)
幹細胞投与することにより脂肪細胞が分裂し、成長因子などを分泌します。細胞が活性化すると抗酸化作用が働き、老化の原因の一つとも言われている『酸化』を防ぎます。 抗老化として、シワやたるみなどの肌質の改善が期待できます。
また、脂肪幹細胞は免疫抑制因子や抗炎症因子を分泌する機能を持ちます。アトピーなどの皮膚疾患は、免疫系の過剰反応が原因ですので、免疫の暴走により自分自身を攻撃するようになってしまった細胞を抑制することで、アトピーなどの皮膚炎の症状を改善させる効果が期待できます。
医療機関との提携
日本美腸メソッズ協会として、すべての源が腸であり美腸習慣の啓蒙活動を続けております。
たくさんの受講生の方からも、ご支持いただいておりますが、脳梗塞や糖尿病、重度のアトピーの方をすぐに完治してさしあげることに限界を感じています。
この度、厚労省の認可を受けた医療機関と連携することが可能になりましたので、安全な幹細胞治療にご興味がある方はぜひお問い合わせください。
>>再生医療治療へのお問い合わせはメールで。