
不眠症の人が増加中。実は脳波上では眠っている【睡眠誤認】の人も増加中。
今は、高齢の方だけではなく、若い人にも増えている不眠症。不眠症と診断された方の約半数にあたる500万人の人が薬を服用中。対処法をまとめてみました。
「睡眠誤認」とは
睡眠誤認とは、不眠症の一つで、正式な診断名は、「睡眠状態誤認」です。
脳波で測定した実際の睡眠時間より、自分で感じる睡眠時間が短く、そのギャップが大きい状態のことをいいます。脳波上は眠っていても、熟睡感がないなど、他の不眠症と同じ様々な症状が表れます。
不眠症の診断とは
なかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚めるといった不眠症状に加え、日中のイライラや注意力低下など生活に支障がある場合に診断されます。長引くと、生活習慣病やうつ病などのリスクが高まります。
睡眠障害は80種類以上あり、「睡眠時無呼吸症候群」や「むずむず脚症候群」など、不眠症と間違われやすいものもあります。こうした、睡眠を妨げる他の病気ではないことを確認したうえで診断されます。
患者数はどれくらい?
成人の3人に1人が何らかの不眠に関する悩みを抱えていて、不眠症と診断されているのは10人に1人にあたる約1000万人。その半数近くの方が病院で処方された睡眠薬を飲んでいます。
高齢化でこの数は増加傾向にあります。
治療法は
不眠症のタイプで異なりますが、急激なストレスなどが原因で不眠症状がどんどん重症化し、実際の睡眠時間も大幅に短くなる「過覚醒型」というタイプは、薬物療法が中心です。
睡眠時間を延ばす睡眠薬を用いますが、抑うつ状態を伴う時は、抗うつ薬なども効果を発揮します。ただ、一方で、睡眠薬の効果が出にくいタイプもあります。
睡眠状態誤認とは、脳波上では眠っているので、睡眠薬を服用してもそれ以上睡眠を延ばすことができません。高齢者の不眠症も、睡眠時間は同年代の健康な人と比べてそれほど短くなっていない。
ベッドにいる時間が長すぎるなどの睡眠習慣や、日中の活動量の低下によって不眠が悪化する「睡眠恒常性異常型」と呼ばれるタイプで、生活習慣の改善などをおこなうのが効果的です。
不眠症は身体の病気とともに表れることが多いため、睡眠薬を処方された場合は、並行して睡眠習慣を見直すことが大切。睡眠日誌をつけ、自分の睡眠に対する癖を修正し、不眠を悪化させている生活習慣を改善することが大切です。
一番悪いパターンとしては、早くから布団に入り、眠れない不快感を抱きながら長く過ごすパターン。ベッドと不快な感情が無意識に結びつき、余計に眠れなくなっています。
対処方法としては、
①眠気を感じるまでベッドに入らない
②布団の中にいる時間を実際に眠れている時間に近づける
③起床時間を一定に保ち、昼寝をしない
④寝る前にリラックスできる体操をする
もし眠れない方は、一度ご自分の睡眠の状態を確認してくださいね。腸活と睡眠は深い関係がありますので、腸活をやっていると質のいい睡眠に変わってきますよ。
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