
大手も続々参入!増加中の【代替肉】は、本当にヘルシーで美腸になるのか?
正しい美腸習慣づくりの方法として、プレバイオティクス(食物繊維や発酵食品等)の摂取と重要性は日々お伝えしております。
ベジタリアン430万人・ビーガン370万人がいるアメリカ発祥の「代替肉」が健康意識の高まりから、急成長。ついに日本の大手食品会社もどんどん新商品を発表しています。
ヘルシーで地球に優しいイメージ戦略を打ち出している「代替肉」ですが、当協会としては、はたして「代替肉」が美腸になるための救世主となるのか?をまとめてみました。
1.「代替肉」ってなに?
牛や豚、鶏の肉に味や食感を似せた大豆など植物由来の「代替肉」の新商品が、相次いで登場しています。
健康や環境への世界的な意識の高まりを背景に、国内の食品大手も続々と参入しています。ハムやソーセージの製造で培った味付けや食感のノウハウを生かし、本物そっくりに仕上げています。
米ビヨンド・ミート社がエンドウ豆に由来する代替肉を手がけるなど、いまや消費者に身近なものになりつつあります。
代替肉市場が急成長した要因は2つ。
① 消費者の健康志向。
代替肉は本物の肉よりカロリーやコレステロールが少ない一方、タンパク質の量は劣らないため、ヘルシーな食品とみられています。
② 環境問題。
肉の消費量は経済成長とともに増える傾向があり、2011年までの30年間で1人あたりの消費量は日本で約1.6倍。中国では、約4.2倍に増えました。
牛肉1キロを生産するために必要なトウモロコシは11キロ。牛のげっぷには温室効果のあるメタンが含まれ、肉の増産は穀物不足や地球温暖化の一因になることが懸念されています。
その点、生産時の環境負荷が小さい代替肉は、国連が掲げる「SDGs(持続可能は開発目標)」にも資するといえるから。
2.本当にヘルシーなの?
健康で地球に優しいと、利点をPRする代替肉業界ですが、一方で驚くべき事実としては、
「食品添加物の多さ」です。
実際に、業界も肉の風味をつくり出すために食品添加物を使用していると認めています。
ちなみに、ある代替肉商品の原材料名はこちらです。
↓ ↓
大豆加工品(脱脂大豆、玄米粉)、たまねぎ、豆乳発酵食品(豆乳、植物油脂、デキストリン、食塩)、植物油脂、パン粉、粒状大豆たんぱく(脱脂大豆、でんぷん、植物油脂)、砂糖、でんぷん、粉末卵白、粉末状大豆たんぱく、ブラウンルウ(小麦粉、植物油脂、ぶどう糖)、りんごペースト、食塩、トマトペースト、香味パウダー、デキストリン、調味ペースト、酵母エキス加工品、酵母エキス、ウスターソース、赤ワイン、野菜ブイヨン風味パウダー、食物繊維、香辛料、しょうゆ加工品、セロリパウダー、酢酸(Na)、増粘剤(加工デンプン)、カラメル色素、トレハロース、調味料(アミノ酸等)、香料、グリシン、安定剤(大豆多糖類、ペクチン)、チアミン塩酸塩、D-キシロース、酵素、ショ糖脂肪酸エステル、PH調整剤 |
添加物てんこもりで驚きですね。
食品業界のいつもの応酬話法として必ず出される文言は、
「厚労省の指導により安全な食品添加物を使用している」というもの。
ここで騙されていけません!
必ず注意しなくてはならないのは、
「食品添加物は相乗毒性の検査は行われていない」ということ。
つまり、食品添加物の複合摂取(同時にたくさんの食品添加物を食べること)が
どれだけ人体、ならびに腸内環境を悪化させているかということの検査すら
行われていないのが実態です。
このような代替肉が日常的に食べられるようになれば、
食品添加物の摂取量も急増することになり、美腸になるどころか
さらに腸内環境は悪化します。
3.まとめ
代替肉ではありませんが、日本でもなじみのある食品加工技術であり、
生活の知恵ともいわれるものとして、古くから、別の食材を使って
「本物に似せた食品」が多く作られてきました。
雁の肉に似せたともいわれる「がんもどき」や「カニかま」などが代表的ですよね。
(カニかまも添加物は多いですが)
宗教や経済的理由で食べられないものをなんとか食べようと、
知恵と工夫を積み重ねたものが「もどき食品」。
代替肉も、質と安全性が向上すれば、さらに広がる可能性があります。
重要なこととして。
代替肉(人工加工肉)はいわゆる健康食品とは異なるものであることをぜひご理解ください。
つまり。
代替肉の利点は、
「家畜を飼育することによる環境への負荷を大幅に減らすことができる点」
にあって
「腸内環境を改善することへの貢献はほとんどない(=ヘルシーではない)」
というのが、結論です。
これからスーパーなどでたくさん商品が並ぶようになるかとは思いますが、美腸づくりへの意識の高い当協会の会員の皆さまはぜひご注意くださいね。
一部参考:https://biz-journal.jp/2020/03/post_149296_2.html
「40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル(徳間書店)」