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腸内環境には話題の土壌菌を!土壌菌の基礎知識と効率の良い摂取方法

美と健康の源である「腸が大事」であり、「腸内フローラのバランスが最も大切」であることはよく知られてきました。

そこから一歩深く追求した『菌活』に注目が集まっています。以前にお伝えした『腸内フローラを改善するカギを握る【黄金バランス=2:1:7】とは?』をご理解していただいた上で、

今、話題の『土壌菌』についてさらに詳しくご紹介いたします。



1. 野菜から栄養素を作るのは腸にいる【セルロース分解菌群】


栄養吸収スキームのおさらい


 栄養を吸収する入口は【口】ではなく、本当の入口は【腸】です。

 

 自分の腸に棲んでくれている腸内細菌が食べ物を分解して、

 ビタミンやミネラルやアミノ酸などの栄養素に変えてくれるからこそ

 腸という器官から体内に栄養を吸収することができ、心身の健康をつくります。 



家でたとえるならば、口は門のようなものであり、家の入口にあたるのは、腸です。

門をくぐっただけで、家の中にまで入れたと思う人はいないと思いますが、栄養吸収も同じこと。

つまり、有機野菜など体にいいといわれる食べ物を食べるだけで、健康になれると誤解なさっていると、なかなか結果が伴わないことになります。


大前提として、この栄養吸収のスキームは「腸内細菌をバランスよくきちんと持っている方」が対象なのです。 残念ながら、先進国に住む現代人は、腸内細菌の数が激減しています。だから、生活習慣病の罹患者数や、うつ病などのメンタル患者数が一向に減らないどころかどんどん増加しているのです。


野菜から栄養素を作れるのは腸にいる【セルロース分解菌群】


私たちの膵臓は、タンパク質を分解する酵素、でんぷんを分解する酵素、油脂を分解する酵素は産生しますが、繊維を分解するセルロース分解酵素は産生できません。


酵素の材料になるものも、腸内細菌が膵臓に供給して膵臓が分解酵素を作りますが、セルロース分解酵素はつくることができません。 腸にいるセルロース分解菌群がいないと、いくらお野菜を食べても野菜スムージーを飲んでも、体内で吸収されずに便として排出されます。


つまり、大事な野菜から栄養を吸収するには、セルロース分解菌群が絶対必要です。


2. 植物の根と土壌細菌の関係は、腸と腸内細菌の関係と同じ


腸内にいる菌種は主に、4種類の門に分けることができます。

  1. フィルミクテス門(日和見菌)
  2. バクテロイデス門(日和見菌)
  3. アクチノバクテリア門(善玉菌)
  4. プロテオバクテリア門(悪玉菌)



よくいわれる菌種のバランス表示ですが、イメージとしては、腸内フローラはこのような菌種比率構成だといわれています。


ただ、決して、悪玉菌が常に悪さをしている本当の「悪」という存在ではなく、(そもそも悪害をもたらす菌であれば、腸内に在住できるわけがありません!)


腸内環境が悪い状態であれば、(腸内を傷める)発酵ガスを発生しやすい菌のことを悪玉菌と呼んでいるのです。


悪玉菌の代表選手である、大腸菌は、実は、病原菌やウイルスが体内に入ってくるといち早く駆けつけて、撃退してくれる菌です。また、ビタミンB群を生成してくれたりもします。


私たちを守ってくれるはたらきもしてくれる菌を、悪玉菌と名付けてしまうことにどうしても抵抗があるので、私は、拙書(40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル:徳間書店)では、善玉菌・悪玉菌という表現はしていません。 


また、よくいわれる日和見菌とは、腸内環境が善玉菌優位の状態にあると善玉菌に加担し、悪玉菌優位の時には悪玉菌に加担する細菌たちです。 かつては、善玉菌が多いほど腸内環境はよくなると言われていましたが、最近の研究では、日和見菌こそが腸内の最大勢力であり、彼らをどのように働かせるかが、腸内環境を改善する重要ポイントだとわかってきました。


善玉菌生活をはじめよう!などといって、乳酸菌の摂取ばかり心がけていても、それだけでは健康になれないということです。腸内フローラを育てるには、腸内全体を良い環境にする・・・つまり、善玉菌の活動力を高めつつ、日和見菌を増やすことが大切であるとわかってきたのです。


今、話題の土壌菌について


土壌菌とは土の中で生息する微生物のこと。土壌中には無限ともいえる数の多様な菌たちが存在しています。 


土壌菌は、土の粒子が舞う空気中にも浮遊しており特殊な菌というわけではありません。納豆や味噌などの発酵食品にも含まれていて、大豆を発酵させる納豆菌も「枯草菌」という土壌菌の一種です。


では、ここで一つ質問です。砂と土の違いはおわかりでしょうか?


農業未経験の私でも、砂場で野菜が育たないことはわかりますし、野菜を作ろうとしたら、農薬漬けの土ではいい野菜ができないことは容易に想像できますが、違いの説明は難しい…


土の正体はというと… 

砂粒に細菌たちがバイオフィルムの有機物膜を張り巡らしたもので、細菌たちがその中に住んでいます。 この細菌こそが、「土壌菌」。



土壌菌のはたらきは…

枯れた植物や、死んだ動物などの有機物を分解し、ミネラルにまで分解したら、特定のアミノ酸でコーティングし、吸収しやすくなるような状態にして、そのバイオフィルムの膜内に取り込みます。これをキレート化キレート加工)といいます。


このように彼らが、植物や動物を分解してミネラルを作り、キレート化(キレート加工)してくれるので、植物の根は土壌菌が作ってくれたミネラルなどの栄養素を吸って成長できます。


だから、植物は、自分で歩いて栄養を取りに行けない分、根のまわりに土壌菌が喜ぶ環境をつくり、たくさん彼らを保有します。農薬漬けの土の中では、土壌菌が殺菌されているので、植物の根も育たず、どんどん土が痩せていくのです。 砂というのも、土壌菌がいないので野菜や植物たちが育たないんですね。


実はこれは、私たちの腸にも同じことがいえます。つまり、植物の根と土壌細菌の関係は、腸と腸内細菌の関係と同じです。ちょうど、腸をひっくり返した状態が、植物の根と同じだといえばわかりやすいと思います。


そして、私たちの腸にいる最大勢力の日和見菌の多くは、土壌菌であることがわかってきたのです。

3. 腸にいる日和見菌の多くは【土壌菌】

植物の根っこにいる土壌菌のはたらきと、ヒトの腸にいる腸内細菌のはたらきが同じであることがわかりました。 では、分解する菌たちというのは、1種類だけだと思われますか?


腸内細菌の数として、現在わかっているのは、約200種類100兆個だといわれています。その中に、1種類の菌だけを多量に摂取しても意味がないだけではなく、逆にバランスを崩してしまいます。


腸内研究の第一人者でいらっしゃる藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)に技術指導を受け、10年間の研究により開発された土壌菌を含有させた大豆発酵食品を、佐賀大学土壌微生物学研究室で調べていただいたところ、この中の細菌たちは、4つのコロニーでできていることがわかりました。


つまり、土壌菌たちは、4つのコロニーに分かれて、それぞれで各有機物を分解していことが判明されたのです!


 

 4種分解菌群(土壌菌中の各コロニー分解群)

  1. タンパク質分解菌群
  2. でんぷん分解菌群
  3. 油脂分解菌群
  4. セルロース分解菌群



この4つのコロニーがいるおかげで、動物と植物を分解して【アミノ酸】【ビタミン】【ミネラル】を産生し、土そのものを形成しているといえるのです。


動物と植物をエサにしているのは、なにも植物の根だけではありません。タンパク質・でんぷん・油脂・セルロース(食物繊維)は、ヒトにとっても大事な栄養素です。


つまり、この4種分解菌群を含んだ土壌菌が、腸内フローラの形成にとても有効であるということがおわかりいただけたかと思います。土壌菌がいないと、食べ物(有機物)を分解し、アミノ酸・ビタミン・ミネラルの産生ができないということです。


また、腸内細菌の最大勢力である、日和見菌の多くが土壌菌であるということも最近の研究で証明されました。土壌菌が含まれる大豆発酵食品を多く摂ることで、腸内細菌の7割を占めている日和見菌を増やすことができ、腸内フローラのバランスが改善され、心身ともに健康になることが定義できます。


4. 土壌菌を効率よく摂取するには


土壌菌を納豆や味噌などの発酵食品を毎日の食事で取り入れることは大切ですが、それだけでは数も足りません。また、栄養バランスがとれた、添加物の入っていない食事を毎回欠かさず作ることはなかなか難しいので、腸内環境の改善をサポートしてくれるためにも、土壌菌群サプリ「おなか畑®」を活用することをオススメします。


2018年に藤田絋一郎先生監訳で日本発売された本『すべての不調をなくしたければ除菌はやめなさい』ジョシュ・アックス著書(文響社)は、アメリカでベストセラーとなっており、米国医学界権威であるDr.ジョシュ・アックス氏が「薬で治らない不調は腸内細菌を増やせば治る」と何千人もの患者の診察を基に、まとめられた本で…


原書のタイトルが「Eat  Dirt」。日本語に訳すと「土を食べろ」


つまり、土壌菌の摂取が、腸内細菌を増やし、腸内環境を整えると断言されておられます。この理論は、日本における腸内細菌研究の第一人者である藤田絋一郎先生とまったく同じ。(だから藤田先生が監訳されました!) 



>>藤田紘一郎先生と共同開発した幻の菌活サプリ



「美FLORA」が腸内フローラの改善に良い理由


プロバイオティクスに最適なのが、土壌菌であることは藤田絋一郎先生の著書の中にも数多く書かれております。 おなか畑®は、腸内フローラを形成するために必要な土壌菌を最も数多く含有しているため、とても効率的にプロバイオティクスを摂取することができるのです。


①多種多様な、合計14,442種類の菌種が含有

日和見菌/6128種類・善玉菌/1380種類・悪玉菌/5604種類の合計14,442種類の生菌が含有されています。(㈱日本食品機能分析研究所 第1704548)


②こだわりの原材料

国産大豆と天然シリカ水素水で発酵させた土壌菌。腸内細菌の天敵である、添加物や保存料は含まれていないので、妊婦の方やお子様でも安心して飲めます。


③食物繊維やイソフラボン、さらに9種類の必須アミノ酸と18種類のアミノ酸も含有

腸内細菌のエサになる食物繊維や、女性に嬉しいイソフラボンをはじめ、カリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄などのミネラルも含有。また、セロトニンを生成するトリプトファンをはじめ、9種類の必須アミノ酸と18種類アミノ酸も含有。




「腸活×菌活」究極のプロバイオティクス!「美FLORA」


田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】
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