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【アトピー性皮膚炎】最新の研究からわかったこと。結局は腸活×菌活が肝要!

年々増加中のアトピー性皮膚炎について、最新のレポートからまとめてみました。私の動画講座でもしっかりお伝えしていますが、皮膚常在菌との相関性が高いですし、やっぱり結局は、腸活×菌活ができていないことが一番の原因なのだと判明しました。面白いクライテリアも発見!


アトピー性皮膚炎の原因


アトピー性皮膚炎の7割で黄色ブドウ球菌定着、皮膚バリア破壊、引っ掻きが原因で悪化することがわかりました。


アトピー性皮膚炎でフィラグリン(filaggrin)欠損が見られるのは20~40%にすぎません。アトピー性皮膚炎はフィラグリン欠損のみが原因ではなくて、表皮バリアー破綻、皮膚微生物叢(皮膚常在菌)の変化、免疫調節不全などの複合的要因によります。


フィラグリン(filaggrin)とは、皮膚バリア機能に重要な役割を果たす角質のタンパクのこと。フィラグリン遺伝子に変異をもつマウスでは、アトピー性皮膚炎症状が発症することが報告されていることから、下記のクライテリアにもありますように、家族にアレルギー症状の人がいるかどうかも非常に関係があります。


フィラグリン(filaggrin)欠損により皮膚バリアが脆弱化して炎症、T細胞浸潤を起こし黄色ブドウ球菌感染により、皮膚バリアが破壊され炎症を起こします。 子どもの夏の皮膚病で、トビヒというのがありますが、トビヒは黄色ブドウ球菌が原因ですので、想像しやすいかと思います。


アトピー性皮膚炎では、黄色ブドウ球菌が主に定着しています。皮膚常在菌ですから、正常皮膚で39%、アトピー性皮膚炎では実に70%で見られます。黄色ブドウ球菌がアトピーを悪化させるので、皮膚が正常に近づくと黄色ブドウ球菌も減少します。特に膿痂疹と呼ばれる、有痛性でしみ出る黄色痂疲を伴うことがある場合、は、黄色ブドウ球菌が異常繁殖していると思われます。


アトピー性皮膚炎の主症状は、「痒み」。引っかくことにより皮膚バリアが破壊され、アレルゲンや刺激物が皮膚に浸透しアラーム信号が活性化して、ますます悪循環に陥るのです。表皮防御不全はアトピー性皮膚炎では常に見られます。表皮からの水分漏出、Ph変化、透過性亢進、保湿低下、脂質含有量低下です。



また、アトピー性皮膚炎とアトピー疾患との関連は確立されています。特に重症、早期発症のアトピー性皮膚炎は喘息、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーのリスクは高いのです。


アトピー性皮膚炎から喘息、花粉症などへ進展することを「アトピーマーチ(atopic march)」と言い、米国の調査ではアトピー性皮膚炎では健常者に較べ結膜炎が著明に増加します。さらに、角結膜炎、円錐角膜、白内障などが起こります。


アトピー性皮膚炎はまた精神的ストレス、自尊心の低下、不眠を伴います。ひどい場合は、うつ、不安、自殺傾向もあります。心血管リスクも高く、湿疹の重症さとリンパ腫との相関もあります。


小児疾患でQOL(生活の質)に影響を及ぼすのは、アトピー性皮膚炎は実に脳性麻痺に次ぐ2位です。アトピー性皮膚炎になると、生産性も低下し、不登校や欠勤・出勤疾病(presenteeism:出勤しても仕事をしない)もあります。


軽症のアトピー性皮膚炎では昔ながらの保湿剤やステロイド塗布薬を用います。治療の最大のポイントは、当初集中的に3~7日は局所ステロイドを怖がることなく使用してとりあえずアトピーをコントロールしてしまうことです。

その後は保湿剤(ワセリン、ホウ酸亜鉛華軟膏、ヒルドイド、ケラチナミン、ウレパール、パスタロンなど)のみで様子をみるというのが一般的な治療法です。ただし、保湿剤は極力芳香剤や余計な含有物のないものをお使いください。

*ステロイド外用剤の強弱分類を引用しますので参照になさってください。


【ステロイド外用剤の強弱分類:日本皮膚科学会、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2018】

・最強(the strongest):デルモベート、ダイアコート、ジフラール

・かなり強力(very strong):リンデロンDP、マイザー、ネリゾナ、テクスメテン、

トプシム、アンテベート、フルメタ、ビスダーム、パンデル

・強力(strong):エクラー、メサデルム、ボアラ、アドコルチン、

リンデロンV、ベトネベート、フルコート

・中等度(mild):リドメックス、レダコート、キンダベート、

アルメタ、ロコイド、グリメサゾン、オイラゾン

・弱い(weak):プレドニゾロン


局所ステロイド塗布薬は抗炎症治療として第一選択でありリスクは少ないとのことです。ただし不適切な使用により皮膚萎縮、顔面痤瘡(にきび)、紫斑、線条、血管拡張、色素変化などが起こります。強力ステロイドで血管収縮が起こるので注意が必要です。ただ、ヒスタミン薬が痒みも含めてアトピー性皮膚炎を改善するかはまだ解明されていません。


アトピー性皮膚炎を悪化させる刺激物は数多くあります。毛織物、アルカリ系洗剤、天候、感染、精神的ストレス、食物、吸入粒子、アレルゲンとの皮膚接触などです。エビデンスに基づく回避策はありません。皮膚は弱酸性ですからpHがかけ離れたアルカリせっけんで皮膚が荒れます。


アトピー性皮膚炎の症状は、臨床症状、重症度、経過があまりに多岐にわたるので、確定した診断リストがありません。ただ、参考となる簡易的なクライテリアがこちらです。





【Diagnostic Standard of Hanifin & Rajika】


A. 下記の項目で3つ以上の基本的特徴があること。


 (1)痒み

 (2)典型的形態と分布:

   ・成人の関節部屈側の苔癬化
   ・幼児、小児では顔面、関節部伸側の発疹

 (3)慢性、再発する皮膚炎

 (4)アトピー歴または家族歴(喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎)



B.  Aに加えて、下記の項目で3つ以上該当があること


 (1) 皮膚乾燥化

 (2)  魚鱗癬、手掌の過剰なしわ、毛孔性苔癬

 (3)  皮膚即時反応

 (4)  血清IgE上昇

 (5)  早い年齢での発症

 (6)  易皮膚感染、細胞免疫低下

 (7)  非特異的手・足の皮膚炎

 (8)  乳頭湿疹

 (9)  口唇炎

 (10)   再発性結膜炎

 (11)   目の下のデニーモルガンひだ

 (12)   円錐角膜

 (13)   前囊下白内障

 (14)   目の周囲が黒い

 (15)   顔面蒼白、顔面発赤

 (16)   白色粃糠疹(いわゆる「はたけ」)

 (17)   前首ひだ

 (18)   発汗で痒み

 (19)  脂肪族溶剤加ウールに対する不寛容

 (20)   眉毛外側が薄い

 (21)   食物アレルギー

 (22)   環境、感情的因子で悪化

 (23)   白色皮膚描記症、消退遅延(delayed blanch)




皮膚症状は年齢により分布が異なります。幼児は境界不鮮明な浮腫を伴う発赤、水疱、皮膚びらん、漿液性浸出液などが特に顔面、頬、体幹に出現し、2歳以上では湿疹はより限局化、慢性となり発赤は薄く、乾燥肌となり関節屈側で苔癬化します。


ポイントは幼児では顔面、体幹に発疹ができ、2歳以上から関節屈側の発疹が出ることです。


共通する特徴としては

●乾燥肌 ・初期からの発症(典型的には生後2年以前)
●アトピー性疾患(喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎)の既往または家族歴
●IgE高値


非特異的特徴として

●手掌、足底の過剰なしわ
●下眼瞼のしわ
●眉毛外側が薄い

 などがあります。

まとめ


協会でまとめた動画「美腸から美肌をつくる3つのポイント」の中でも、黄色ブドウ球菌のことをしっかりお伝えしていますが、正常な皮膚でも約40%存在している皮膚常在菌の仲間です。バランスが崩れて、アトピー性皮膚炎には、黄色ブドウ球菌が70%もいること自体がやはり異常な状態です。


>>アトピー性皮膚炎になると、精神的ストレス、自尊心の低下、不眠になり、ひどい場合は、うつ、不安、自殺傾向もある。生産性も低下し、不登校や欠勤・出勤疾病(presenteeism:出勤しても仕事をしない)もある

というレポートを読むだけでも、原因は、「ディスバイオシス」つまり「腸内細菌の激減による崩壊」ということが容易に理解できますよね。


いつも申し上げますが、腸内細菌が減少しているから、短鎖脂肪酸を産生できていないということ、また、食生活の西洋化により、食物繊維の減少と高脂高糖食が増え、腸内環境が悪化していることで、炭水化物代謝ができなくなり、腸内発酵で水素が発生しなくなり、水素の枯渇が原因で、腸内で酸化ストレスが増大していることにもつながります。


つまりは。いつも同じ言葉で申し訳ありませんが。


私たち日本美腸メソッズ協会がお伝えし続けている、たった2つの美腸習慣(プロバイオティクスとプレバイオティクス)をマスターすることが、あらゆる病気の根本的改善、予防、そして美を手に入れることができると保証いたします。


最新論文を読めば読むほど、結局私たちの美腸Methods®にたどりつくよなーっていつもいつも思います。…だって基本原理ですから。(^^)



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田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】

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