サンマ・鮭【秋魚】のおいしい季節♪でも【アニサキス】食中毒に注意!
店頭に秋刀魚・秋鮭・秋サバなどが並びはじめ、魚がおいしい季節となりました!ただ、生の魚を食べる時には、寄生虫の「アニサキス」にご注意です。
食中毒をおこす「アニサキス」
「アニサキス」とは、線虫の一種で、長さ2~3cm(結構大きい!)白っぽい糸状の体型で、アジやサンマ、カツオ、サケ、イカなどに寄生します。
寄生生物が寄生する相手を「宿主」と呼び、アニサキスは成長段階に応じて宿主を替えます。海中で孵化した幼虫が寄生するのは、甲殻類のオキアミ類。次に、オキアミを食べるアジやサバなどに寄生し、最終的には、クジラやイルカなどの哺乳類に寄生します。
アニサキスの症状とは
生きたアニサキスが人間の体内に入り、胃や腸の壁を突き刺すように動くと、激しい腹痛や吐き気などの症状を引き起こします。ひどい場合は、アナフィラキシーショックなどのアレルギー反応を引き起こすこともあるので注意が必要です。
症状が出た場合は、内視鏡を使ってアニサキスを摘出します。腸に入って腸閉塞を起こすなどした場合は、手術が必要になることも。
アニサキス食中毒は昔からありますが、厚生労働省の統計に加わった2013年から年々増えていることに注目。2013年は88件だったのが、2018年は、468件。この数字は、カンピロバクター(319件)やノロウィルス(256件)を抜いて最多となったのだが、実際はもっと多いという説もあるそうで…。
実際には、倍の年間700件以上起きているという指摘もあります。(東京都健康安全研究センター食品微生物研究科長報告)
しっかり予防を
ウイルス感染とは違うので、アニサキス食中毒は予防できます。魚を食べる前にすることは
- 60℃以上で1分間加熱する
- 瞬間的でもいいので70℃まで加熱する
- 24時間以上冷凍する
内臓を取り除いて食べないようにするのも有効ですが、アニサキスは筋肉(身)の部分にも多くいるので、天然のサケは特に身の部分も多いため、生食は避けたいところです。
アニサキス食中毒になった魚は、例年サバが最も多いのですが、2018年はカツオが前年比10倍になったそう。また、発生場所は、北海道が一番多く、次いで東京・福島・神奈川。近畿・中国・四国は少ないとのこと。やはり秋の魚の生食はご注意ください。
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