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ウイルス学者が語る「新型コロナとインフルエンザは違う。来年がやばい!」


数多くのウイルスや感染症と向き合ってきた「ウイルス学者」である、大阪健康安全基礎研究所の奥野良信理事長のお父様は、麻疹ワクチンを開発し、1918年から世界的に大流行したスペイン風邪の研究をし尽くした奥野良臣氏で、親子二代にわたる「感染症のスペシャリスト」。


お父様から、「スペイン風邪研究の門外不出の記録データ」冊子を受けつぎ、さらなる見えない敵と戦う奥野氏が語る、今の新型コロナウイルスについてまとめてみました。



1.インフルエンザワクチン開発者からみるウイルスとは


ワクチンとは


冬がはじまる前に病院で接種してもらうインフルエンザワクチン。接種してもインフルエンザにかかることもありますよね。

インフルエンザウイルスは、どんどん変異を起こし、毎年違ったタイプが流行するから、インフルエンザの予防接種(ワクチン)は、流行するタイプを予測して作るので、外れることもあり、インフルエンザが大流行する年もあるのです。


従来のワクチンは、接種するとウイルス表面の特定の部位と反応する抗体が体内にできます。この部位は、ウイルスが細胞にとりつく時にはたらき、よく変異します。


そこで、変異するウイルスにも対応できるよう研究開発された現在のインフルエンザワクチンというのは、


ウイルスが細胞にとりついた後、細胞膜と融合して侵入する段階に着目し、膜との融合を阻止する抗体を発見。この抗体が結合するウイルスの部位はほとんど変異せず、ワクチンの標的となり、現在のウイルスのタイプに左右されない万能ワクチンや抗体薬の開発につながる多数の研究で引用されています。



2.ウイルス学者が分析する「新型コロナウイルス」とは


そもそもウイルスは、動物や人間に寄生しないと生きられません。寄生先の細胞を利用して、自分を複製します。その時に性質が変わったり強毒化したりします。毒が強くなりすぎて、自ら消滅してしまうこともあるとか。


インフルエンザワクチンの研究者であり、デング熱研究者であり、感染症対策の最前線にたつ奥野氏によると


「新型コロナは、非常にやっかいで、正体が見えにくい。流行がダラダラと長く続き、多くの人が抗体を持つまでどれだけかかるかわからない。」


数多くのウイルスや感染症と向き合ってきたウイルス学者も、今回の新型コロナには頭を悩ます、とのこと。


「 コロナウイルスの仲間は、まず表面にある突起状のタンパク質(スパイク)が、感染相手の細胞膜の一部と結合する。続いてスパイクが酵素で切断されると、ウイルスを包む膜が細胞膜として融合して感染する。

新型コロナはスパイクが非常に切断されやすく、酸性になると感染力が高まるらしい。

肺炎の症状が進むと、肺の末端にある肺細胞内は二酸化炭素が増えて酸性に近づく。そこで肺細胞胞内のウイルスが一気に増殖して短期間で病態が悪化するのではないか ? 」


ワクチンの早期開発が待たれるが、ワクチンは時には感染を助長し、病状を悪化させるケースがあるので、有効性と安全性を慎重に評価する必要がある、と奥野氏は強調する。



3.歴史はくりかえす「スペイン風邪」のエビデンス


1918~1920年に流行したインフルエンザ「スペイン風邪」の流行状況


1918~1919年:全国の人口5719万人のうち 

○ 感染者:2094万人 ○ 感染率:36% ○ 死亡率:1.17%

ところが、1919~1920年には

○ 感染者:241万人 ○ 感染率:4% ○ 死亡率:5.29%

に上昇。



出典:「大正7・8年、大正8・9年流行性感冒流行誌(神奈川県警察部衛生課発行)奥野良臣氏所蔵」



流行記録誌によれば、「マスクの奨励」「パンデミー(パンデミック)」「客船で流行」という記載もあり、1920年と2020年・・・100年前と現在とやってることはまったく同じなのが笑う。


油断大敵!歴史から学ぼう! 100年前とは違うのよ!と進化した?(できてる?)証拠を見せるべく、今からしっかり対策しましょう(^^)





田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】
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