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新型コロナ対策には、ビタミンC、ビタミンD、亜鉛で免疫力アップ!


3月3日に東京都で国際オーソモレキュラー医学会が開かれました。オーソモレキュラー医学とは、人間の体の中に自然に存在するビタミン、ミネラル、アミノ酸など適切な栄養素を分子レベルで最適な量だけ投与し、病気の予防や治療を行う医学で欧米を中心に発展してきた予防医学療法です。タイミングとしても、新型コロナとビタミンの関係についても言及があったので、ここで紹介します。



1.毎日摂取する栄養素が鍵


アジアだけにとどまらず、欧州や米国にまで猛威を広げる新型コロナウイルス(COVID-19)。新型ウイルスであるため、まだ全容がつかめていないのでエビデンスはまだそろっていない状態ですが、これまでのオーソモレキュラー医学の成果からCOVID-19対策についての展望を示されていました。


同医学の発表によれば、

「一般的な感染症では、感染しても無症状な人もいれば重症な人もいる。特に重症例は高齢者や基礎疾患のある人に遍在する。これは、個々の栄養状態、免疫力などの違いによる。通常のウイルス感染では、栄養バランスが保たれ、十分な睡眠と休養が取れており、そして免疫力が健常であれば感染は予防でき、仮に感染しても軽症となりやすい。新型コロナウイルス(COVID-19)については治療経験がないが、これまでの研究を基に対応したい。」



2.ビタミンC,ビタミンD,亜鉛に感染予防のエビデンス


新型コロナウイルス(COVID-19)の予防と重症化を防ぐためには、特にビタミンC、ビタミンD3、亜鉛の摂取は重要であるとの見解を示し、参考として過去の臨床試験結果を次のように説明しました。



ビタミンC:

1990年にチリのサンチャゴ市の合宿所で10日間の運動プログラムに参加する学生の感冒症状に対し、ビタミンC介入試験を実施。その結果、対症療法のみの対照群に比べ、 ビタミンC投与群で感冒とインフルエンザの症状は85%軽減した。解熱剤や感冒薬を服用した場合よりも、最初の6時間はビタミンC1gを1時間ごとに6回、以後1日3回投与することでかぜとインフルエンザの症状が緩和し、また症状の予防ができた。(J Manipulative Physiol Ther 1999; 22: 530-533)。

また、ビタミンCはこれまでインフルエンザ、肺炎、ポリオなどほぼ全てのウイルスに有効だったという報告があるそうです。




ビタミンD

米・エール大学で、2009年9〜12月、健康成人198人を対象として1カ月ごとに血清25-(OH)ビタミンD を測定した。その結果、25-(OH)ビタミンD値が38ng/mL未満に比べ、同以上の被験者では急性ウイルス性呼吸器感染症の感染者は3件のみであり、罹患リスクは3分の1に減少 (P<0.0001)。また罹患日数が大幅に短縮した(PLOS One 2010; 14: 5: e11088)。


亜鉛:

フランスの2つのクリニックで、感冒で来院した患者にプラセボもしくはビタミンC1g+亜鉛10mgを5日間投与する研究が実施された。その結果、ビタミンC1g+亜鉛群で感冒症状の有意な早期改善が認められた(J Intern Med Res 2012; 40: 28-42)。



3.腸内細菌がつくるビタミン


ビタミンやミネラル等の栄養素を正しく取り入れることは必須であり、それは、腸に棲息する腸内細菌たちの栄養素になり、さまざまな産生物をうみだしてくれる。それが、免疫力となり、さまざまなウイルスに立ち向かう(=ウイルスによる症状が軽減)ことにつながっている、と思われます。


また、腸内細菌たちの産生物の中に、ビタミンもありますので、腸内細菌の数を増やして活性化することで、腸内から自家製天然ビタミンを作りだしてくれるのは非常に有効なウイルス対策につながりますね。

やはり、腸活×菌活がウイルスに負けないカラダをつくり出してくれます。





田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】
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