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ミトコンドリアの活性化がアンチエイジングに効果的!究極の5メソッド

真核細胞にある細胞小器官の中にあるミトコンドリアは、エイジングケアの中心的な役割を果たしています。 ただ、加齢とともに数の減少と生産性が低下し、数の減少は、エネルギー産生の減少になるので、免疫力の低下にもつながるといわれています。 ミトコンドリアについて詳しくご紹介していきます。



1.ミトコンドリアの歴史について


約40億年前に地球上に生命が誕生し、深海に発生した古細菌こそがあらゆる生物の祖先です。

光合成を行って酸素を出すシアノバクテリアのような細菌が現れると、やがて地上が酸素で覆われるようになり、無酸素の中で成長してきた嫌気性古細菌にとっては、酸化させ劣化させる酸素は猛毒のような環境になりました。

 

そこで次の進化を遂げるべく、酸素を処理できるα-プロバクテリアという好気性細菌が誕生します。 古細菌の一種であるミトコンドリアの祖先は、現在のその機能と同じく、酸素を使って多量のエネルギーを作り出していたため、その好気性細菌は、その古細菌を自分の中に取り込むことに成功し、共生をはじめました。


これこそが私たちの細胞内に存在する小器官「ミトコンドリア」の起源です。 

酸素にはものを劣化させる働きがある一方、その強い燃焼力によって膨大なエネルギーを持続的に作り出す働きに長けていて、ミトコンドリアを得た単細胞生物は、エネルギーを効率よく生成することができるようになり、その力で爆発的な進化を遂げていきます。


私たちが酸素がないと生きていけない理由としては、私たちの細胞を動かすエネルギーを作るミトコンドリアは元々が好機性細菌であり、酸素がないと生きていけないから。


ただ、その後の進化の中で、今の状態に変化がないのは、ミトコンドリアをとりこんだ宿主細胞はミトコンドリアが自分に刃向かうことのないよう


  • DNAを自分の中に書き換え
  • 分裂をしっかりコントロールし
  • 母親由来のミトコンドリアだけが子どもに遺伝できるように(母性遺伝という)


対策を万全とし、完全に支配し続けることに成功しました。つまり、ミトコンドリアは、細胞内では、ATP産生することだけにこき使われ続けているようです。


そして、約20億年前頃には、細胞内に遺伝子を収めた核を作り、遺伝情報をもとに細胞の分裂をくり返し、多細胞生物へと進化していきます。


2.ミトコンドリアとは


ミトコンドリアは真核生物の細胞小器官であり、糸粒体とも呼ばれます。二重膜からなり、独自のDNAを持ち、細胞内で分裂、増殖します。


ヒトの細胞は約37兆個といわれていますが、肝臓、腎臓、筋肉、脳などの代謝の活発な細胞の中に数百~数千個のミトコンドリアが存在し、細胞質の約40%を占めている、と言われています。


平均では1細胞中に約300~400個のミトコンドリアが存在し、全身で体重の10%を占めており、ヤヌスグリーンによって青緑色に染色されています。



ミトコンドリアのはたらき



ミトコンドリアは細胞の中に内膜と外膜の二重の膜で覆われる形で存在し、その内膜の中に、クリステとよばれるヒダが付いています。そのクリステの内側にある、マトリックス内に、ATPを生産する回路(TCA回路)や、代謝機能に関わる酵素群を数多く持っていて、細胞の中に入った栄養素を分解します。


ミトコンドリアの主なはたらきとしては、『電子伝達系によるATPの産生(ADPのリン酸化)』です。 細胞内の酸素と栄養素からATP(エネルギー)を産生します。


体内におけるさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどは、直接・間接的にミトコンドリアからATPの形で供給されています。このことから、ミトコンドリアは、細胞内の発電所にたとえられています。


体の中では毎日いろいろな化学反応(代謝)が起こってますが、そのうち、ATPの合成、使用に関わる代謝を特に「エネルギー代謝」と呼ばれ、ミトコンドリアは、代謝、カルシウムや鉄の細胞内濃度の調節、細胞周期やアポトーシス(細胞死)の調節などにも大きく関わっています。


作られたATPエネルギーは体内で貯めておくことができないため、毎分毎秒ミトコンドリアはエネルギーを作り続けています。なので、加齢とともに、生産性が落ちたり、数が減ったりしてしまい、疲れやすくなったり老け込んだりするという、いわゆる老化現象が生じてしまうといわれています。


また、ミトコンドリアが衰えてくると新陳代謝がうまくいかなくなり、古く傷ついた細胞が残るので病気の原因になったり、未消化のATPは、活性酸素の元凶だといわれています。 さらに近年では、ガンの発生にミトコンドリアやミトコンドリアDNAが関与しているという「ミトコンドリア原因説」が提唱されています。


3.ミトコンドリアを活性化させるには


目に見えない細胞レベルでの若返りこそがエイジングケアの根本的な課題であり、それには、ミトコンドリアの数を増やし、ATPエネルギーの生産性を上げることで、若々しく健康な体を維持することができます。

これからは、その中心的な役割を果たす、ミトコンドリアの活性化がキーワードとなりそうです。


実際に、ミトコンドリアの活性化する5つの方法をご紹介します。


① ミネラル豊富なナチュラルミネラルウォーターを1日1㍑飲むこと

② 深呼吸をすること

③ 朝日を浴びること

④ たっぷり睡眠をとること

⑤ 適度に運動をすること


まとめ

  • ミトコンドリアは酸素からエネルギーを作り出す古細菌の一種で、細胞内に数百~数千個存在し、ATP産生をし続けている。
  • 代謝のもととなる、エネルギー産生を上げること=ミトコンドリアの活性化がエイジングケアの要となる。
  • ミトコンドリアの活性化方法としては、基本的に美腸活と同じである。





田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】
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