ネガティブストレスとの向きあい方・心の回復力【レジリエンス】をつける方法
新型コロナリスクによる、かつて前例のない自宅待機・移動規制などで、今までに経験したことのないストレスを抱えた方も多いはず。ストレスは2種類あります。【ポジティブストレス】と、【ネガティブストレス】。今回は、ネガティブストレスについて、まとめてみました。
1.ネガティブストレスとポジティブストレス
中程度から重程度のストレスを抱え、そのストレスが仕事や家庭に影響を及ぼしているとしたら、なによりもまず「自分自身の習慣」を見直す必要があります。
まずは、自分のストレスとじっくり向き合うこと。
そして、対処する方法を探すこと。
なかなか自分一人で達成することは難しいかもしれませんが、心を落ち着けて、逃げないで、現実と向き合うことからまずははじめてみましょう。
ストレスには、ポジティブストレスと、ネガティブストレスの2つがあります。
『ポジティブストレス』は、自分が進みたいと願う方向に自分を向かわせることができますが、 『ネガティブストレス』は目標の達成を阻み、ヤル気を奪います。
ネガティブストレスが与える悪影響としては、健康や、睡眠、気分やメンタル状態、意思決定能力、目標達成の可能性など幅広く表れるため、やはり、ネガティブストレスを軽減するための取り組みと時間は、最優先事項になるでしょう。つまり、後回しにしてはダメということです。
ネガティブストレスの要因
ネガティブストレスの要因として多いのは
*経済状況
*健康状態
*(職場などでの)人間関係
*キャリアアップ
などが上位にあげられます。それ以外でも、原因は広範囲にわたることが多いので、ご自身がストレスに感じているものはなにか、一度紙に書き出してみるのもおすすめです。
2.ネガティブストレスと向き合うための3ステップ
では、ネガティブストレスと向き合うための3ステップをご紹介します。
1.ネガティブストレスの要因を突き止めよう
PCや携帯でネット環境が普及し、SNSなどで情報発信ができ、全世界と瞬時につながることができるという進化的な生活を享受する一方で、なぜか、ますます暮らしにくくなっていると感じることがあります。
毎日24時間、社会や人とつながっている世界で生きている私たちは、プライベートでも仕事でもきちんとその役割を演じなくてはならないという、プレッシャーにさらされています。
① 今の自分の生活においてストレスの源は具体的には何なのか?
② そのストレスによって形成されつつある習慣は何なのか?
③ 軽減する方法はなかったのか?
をきちんと向き合って分析することが、第一歩です。
例えば、ご相談者の例でお伝えすると…
① 新しいママ友たちとのグループラインに加わって、そのライン回数と内容がかなり過激でついていくのがしんどい。
② 既読してすぐに返信しなきゃいけないという強迫観念がつきまとい、携帯を肌身離さず持ち歩き、着信音に過敏に反応し、振り回されるようになった習慣。
③ グループラインの退会とか、距離を置いておつきあいしたい伝える言動。
きちんと、自分にとってのストレス源は何なのかと、それに対する自分の反応がわかれば、新たな対応策を練ることができます。
2.相手の言葉の真意を正確に把握するように心がける
人間は一人では生きていけません。家族をはじめ、社会においても、自分以外の人とコミュニケーションをとる必要があります。コミュニケーションとは情報のやりとり(交換)です。
自分が話していると思っている内容と、相手に伝わっている内容との間に大きなギャップが生じ、そのまま、「まいっか。」でやり過ごしてしまうと、ギャップが蓄積され、いずれはストレスの源になる可能性が非常に高い。
少し面倒くさいと思われるかもしれませんが、小さな芽の間に摘み取る対処の習慣をつけておくことは、結果的に自分を守る方法になります。
3.ストレスも成長への刺激ととらえよう
たとえば、エクササイズで、筋肉に負荷をかけると、筋肉は刺激されて成長し、強くなります。
ただ、毎日同じ負荷をかけて鍛えていると、逆に筋肉が成長するのに時間がかかるようになります。
私たちの脳もこれとほぼ同じで、ストレスは個人の成長を促しますが、それは、その経験から学ぶことができる適切な回復期間(時間)を自分にきちんと与えた場合に限られます。
つまり、ストレスを感じたときは、一歩引いて、自分の今の状況と心の状態をふり返ることが必要です。 この時間を適切にもてるかどうかで、その後に回復できるかどうかにかかっています。
強いストレスを感じたときは、筋肉に負荷をかけるのと同じように、その負荷(ストレス)が、居心地のいい空間(コンフォートゾーン)の外に自分を連れ出そうとしているのだと考えてみましょう。
ストレスは、そこから解放されて回復する時間をもつことができれば、
心の回復力(=レジリエンス)になり、しなやかで折れない心をつくることになり、
それは、個人の成長を促す刺激に変化します。
心を回復中に絶対にしてはいけないこと
それと、心を回復する時間中に絶対にしてはいけない、とても大事なことは…
「決して、他人と比較しない。」 ということ。
ストレスを抱えて悩んでいるとき、自分だけが恵まれていないと悲観的に陥ってしまうとき、ついどうしても、まわりの人はとても幸せそうに見えてしまう瞬間があります。
あなたから見て幸せそうだと思う人たちは、お金があるから、いい職場だから、家族や友人がいるから幸せではないのです。
自分が今、持っているものを見つめ、それを大事にして楽しもうとする心の中から、
幸せを感じる心が生まれているのです。
成功の80%はマインドセット(心のありかた)で決まります。
もし、今、ネガティブストレスで負けそうになっていらっしゃる方は、ぜひ、心の回復力をつける時間だと思って3ステップにとりくんでみてくださいね。
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