
健康にいい調味料選びのマメ知識【油】食べたらイケない油ワースト1位は?
大好評の調味料選びのマメ知識。続いてはとても大事な「油」をご紹介します。
痩せたいからという理由で、まさか今でも「油抜きダイエット」をしている人はいませんよね? 油選びがとても大事なのは、ハリウッドセレブでも有名な話。
油は細胞膜の材料にもなりますので、良質な油選びが若返りのコツです。
目次 ●調味料選びのマメ知識:『油』
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調味料選びのマメ知識:『油』
◆油◆
最近ではスーパーに行くと色んな種類の油がズラリと並んでいますよね。ヘルシー志向に合わせてコレステロールゼロを謳った商品なども目立ちますが、果たしてそれだけでカラダに良いと言えるのでしょうか?
食品によるカラダへの負荷を考えたときに、油は特に重要な役割を占めています。実際に油を買う時にどのような選別をするべきか。そのポイントを簡潔にまとめたいと思います。
油の種類としては2種類 |
その1.ズバリ、カラダへのリスクが大きい油とは?
まず、安価のサラダ油はなるべく避けるように心掛けましょう。サラダ油の原料には菜種や大豆、ひまわりなどが使われていますが、海外から輸入される原料の多くは除草剤に耐性ができている遺伝子組み換え作物がほとんどで、発がん性のリスクが高まります。
ちなみにヘルシーなイメージのキャノーラ油も、発がん性の高いエルカ酸を含まない菜種が原料とはいえ、遺伝子組み換え作物には違いありませんので注意してください。
さらに油を選ぶうえで重要なポイントがその製法。
サラダ油に限らず安価な油のほとんどが、コストを削減するためにヘキサンという溶剤を使って油を抽出しています。溶剤を使った油には『トランス脂肪酸』が生まれ、その発がん性の高さはヨーロッパや欧米では禁止成分として厳しく制限されているほど。
まずは現在使っている油の原料と値段を確認してください。
その2.良い油の目安は『価格』
当然のことかもしれませんが、原料にこだわってきちんとした製法で作られた油はコストが掛かります。
良い油の目安ですが、価格で言うと100gあたり100円前後。もちろん上を見ればキリがありませんが、一般的にはまずその価格帯を頭に入れて選んでください。
原料に関して言うと『べに花』『ごま』『オリーブ』がオススメ。これらは遺伝子組み換えのもの自体が存在しない上に熱に強く、悪玉コレステロールを減らしてくれるオレイン酸が豊富に含まれています。
そして、製法としては低温圧搾でじっくりと抽出されたものがベストです。また、油は空気に触れることはもちろん、光などによっても酸化が進みますので、できるだけ色付きの遮光瓶に入ったものを選びましょう。
ちなみに最近流行りのオメガ3脂肪酸と呼ばれる『亜麻仁油』や『エゴマ油』などは、
血液サラサラ効果こそバツグンですが熱に弱く酸化しやすいので、炒め物や揚げ物には使用せず、サラダや出来上がった料理に少しかけて召し上がってください。
加熱料理には、オメガ6脂肪酸の含有量が比較的少ない、良質な『エクストラバージンオリーブオイル』や、『ゴマ油』、『米油』などがおすすめです。
その3.油のワースト1・2・3位はコレ!!
【ワースト1位】マーガリン・ショートニング
かつて人工バターと呼ばれたマーガリンは、常温では液状の植物油に水素を添加することによって、見た目をバターそっくりにつくった添加物食品です。 植物油というと、なんだか体によさそうなイメージがありますが、マーガリンは違います。大量のトランス脂肪酸を人工的につくり出してしまったため、マーガリンの過剰摂取が、心筋梗塞や狭心症のリスクを増加させ、肥満やアレルギー疾患を招き、うつ病など心の病にも関与しています。
【ワースト2位】サラダ油
サラダ油は日本独自の加工油です。サラダ油にはリノ―ル酸が多く含まれていて、確かに必須脂肪酸ではありますが、オメガ6脂肪酸の仲間ですので、とりすぎると有害になります。
リノール酸は体内に入るとアラキドン酸という物質に変化します。アラキドン酸は脳と体の発達に不可欠な栄養素ですが、過剰になると体内であらゆる炎症状態を悪化させるためとりすぎには注意が必要です。
【ワースト3位】大量生産された油
大きな容器に入れられてスーパーの陳列棚に並ぶ格安の油は、体によい油ではありません。
その4.イチ押し油はコレ!!
べに花一番/創健社
http://www.sokensha.co.jp/products/benibanaichiban.html
化学溶剤を一切使わず、低温圧搾にこだわった高オレイン酸の油です。
「帰宅して10分で作れる糖質制限やせる夜ごはん」川上晶也著(芸文社)