catch-img

村上和雄教授の細胞が生まれる【奇跡の確率】がスゴイ!大きな3回の奇跡

1838年、今から約180年前に一つの学説が発表されました。


『この地上の生命は、人も動物も植物も、すべて細胞からできている。』


今では常識となっていますが、シュライデンとシュワンという二人の生物学者が研究発表した「細胞説」です。

これでいよいよ生命の不思議が解明できる、と全世界中が狂喜したものの一向に解明できないまま、現代になってやっと山中伸弥教授によるips細胞が発見されるも、実用化できるのはまだ先…というレベル。 細胞と進化と今後の人間社会についてまとめました。



1.細胞が生まれる奇跡の確率


遺伝子研究の第一人者、村上和雄教授(筑波大学名誉教授)によると、宇宙に細胞が一個偶然に生まれる確率というのは、


『毎回宝くじを買って一億円が百万回連続に当たり続ける』


ぐらいのとんでもない希少さだそうです。 そういう希少な細胞が37兆個も集まり、調和しているのが私たちの生命なのです。


これは紛れもない事実であり、毎日息をして生きているというだけでとてつもないすごい奇跡なことなんだと感動心がこみあげてきませんか? 


この事実を、もっと親が感動をもって子どもに伝えることができたなら、いじめや登校拒否、自殺やリストカット等々の悲しい現実が少しでも減るのではないかと思っています。


自分の身体、自分の命は自分のもの、と私たちは当然のように思いがちです。でも、すべては天地から借りているもの。

「借りている器」なのだから、粗末にせず、きちんと磨いてその価値を十分に発揮させ、時期がきたらお返しをする…そう解釈できたなら、きっともっと毎日を大切に過ごせることができるのではないかな、と思います。 


さらに、村上和雄名誉教授によると、人間の持っている遺伝子情報は、


『1粒の米を60億に分けたほどの極小スペースに、1ページ1000文字で1000ページ大百科事典3200冊分が入っている』


カンタンに想像できない世界ですが、でもこれも真実。 つまり、やはり、まだまだ自分でカンタンには細胞や遺伝子をつくることができないので、この奇跡に感謝して、「借りているカラダ(器)」という意識で、毎日しっかり磨いて名器づくりにいそしむことが大事なのではないかな、とも思います。


カラダもココロも磨きあげるために必要なのは、「人間力

つまり、自分自身のヒトとしての基礎をしっかり作り上げることが一番大事なのだと思います。そのポイントとして、安岡正篤師は次のようにおっしゃてます。


「日常の出来事に一喜一憂せず、現在の仕事を自分の生涯の仕事として打ち込むこと。そして、それを信念にまで高めなければ自己の確立はあり得ない。」


「人間はできるだけ早くから、良き師、良き友人を持ち、良き書を読み、ひそかに自ら省み、自ら修めることである。人生は心がけと努力次第である。」

2.人類進化の3回の大きな奇跡


2015年に国立科学博物館で開催されていた「生命大躍進展」で、38億年前に地球の水中に生まれた単細胞生命が、人類に進化することができた『3回の大きな奇跡』が書かれてありました。


1回目の奇跡は、5億年前。「生物が目を持ったこと」


30億年以上単細胞生命のままだったのに、5億年前になぜか遺伝子が4倍になり、余分な遺伝子が新しい機能を進化させ、目を持つ生命が突如現れた。高性能の目を武器に巧みに獲物を捕らえ、生存競争における優位性を獲得した。


2回目の奇跡は、「ほ乳類が胎盤を獲得したこと」


1億7000年前。強力なレトロウイルスが流行し、多くは命を落としたが、生き残った哺乳類の体内の中に入り込んだウイルスの遺伝子が組み込まれ、胎盤ができた。ウイルス感染という逆境が生命を進化させ、胎内で育てることで赤ちゃんの生存率が高まった。


3回目の奇跡は、「ほ乳類が大脳新皮質を獲得。脳が大きくなったこと」


脳の形成に働く遺伝子の中で、ブレーキ(の役割をする)遺伝子が一時的に故障し、それによって脳細胞が増殖、大脳新皮質が形成される要因になった。遺伝子の故障という不慮の事故で、人類は言葉と知性を獲得したのだ。


この流れを見ていると、信じられないような…やっぱり「奇跡」としかいいようがない偶然が重なって生命は進化して、命をつないできているといえそうですね。


ただ、地球に文明ができて約5000年。人間のメンタルの部分においてはかなりよく進化しているそうで、全体としての人間の歴史を見ると、暴力はだんだん減っている。

これは、村上教授の遺伝子レベルでも証明されるらしく、自分の生存のために働く利己的な遺伝子というのがあるが、それだけではダメで人との調和を図る協調的な遺伝子がそのバランスの上に成り立っている… つまり、協調性がなければ個体が生きていくことは絶対にありえない、とのこと。


人間社会においても、科学や技術の進歩も必要で今後も発展していくでしょうし、でも一方で、嘘とか出し抜きといった駆け引きによって秩序を乱すような行為をする人もいるけれども、やはり人と人とが助け合って、協調して生きていくという精神がこれからはますます大切になってくる、と村上教授もおっしゃってます。




田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】
5日間毎日届く美腸習慣メール講座はこちら





人気記事ランキング