
調味料を買う時の判断基準ってまさか値段??調味料選びのポイントをご紹介
「食べることは生きること」逆もまた真なりで、「生きることは食べること」
その重要な「食べる」という行為の前に、もう一つさらに大事な「選ぶ」という行為があります。
これだけモノや情報が氾濫した現代は、昔と違って環境も大きく変わり、技術が進歩した半面、不利益や有害なこともたくさんあります。 その中で、「本当にカラダにいい食べ物」に関して「きちんと選ぶ」ということを意識していきましょう。
その判断基準となるFOOD情報をお届けしていきます! 初回は、とても大事な「調味料選び」から。
目次 ●調味料選びのマメ知識:『醤油』
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調味料選びのマメ知識:『醤油』
◆醤油◆
皆さんは普段どのような醤油をお使いでしょうか。
そもそも醤油の原料は「大豆・小麦・塩」のみです。
それ以外のものが入っているものは醤油ではなく「醤油風調味料」という認識を持つことが大切。まずはお家の醤油のラベルを見て原材料を確認してみましょう。
その1.「脱脂加工大豆」の危険性
原材料のラベルを見るとよく脱脂加工大豆という文字を目にしますが、脱脂加工大豆のほとんどは日本で搾取されたものではなく、日本の食品規制が及ばないので安全性が保証されていません。
さらに油を搾る工程で「ヘキサン」という溶剤を使っているのですが、「ヘキサン」は消防法が危険物指定しており、毒性が強く、取り除く処理はしていても残留の可能性があります。
それでもローコストでうま味成分の高い醤油をつくるために、スーパーで売られている一般的な醤油のほとんどが脱脂加工大豆を主原料にして作られています。
目玉商品・特売価格などで、安価で販売されているので我々消費者もついつい手に取ってしまいがちですが、病気のリスクを減らすという点においては注意が必要です。
その2.「遺伝子組み換え大豆」は除草剤まみれ
大豆に限ったことではありませんが、遺伝子組み換え作物と発ガン性の関係性には数々の証明される関連テータがありますのでやはり注意が必要です。
一例としてトウモロコシの場合。
2012年9月19日、「遺伝子組み換え作物(トウモロコシ)と、発がんの関連性がマウス実験で示された」とフランス政府の発表がありました。
モンサント社が作っている遺伝子組み換え作物をマウスに食べさせ続けると、オスのマウスでは皮膚に巨大な腫瘍が発生し、肝臓や消化管に異常が発生、メスでは2年後に50%〜80%の確率で癌が発生していた、とのこと。
この実験を行ったのはフランスのカーン大学であり、フランスの専門誌に論文として発表され、フランス政府はこれを受けて保健衛生当局に調査を要請しています。
また、これを受けてユーロ圏では遺伝子組み換えのトウモロコシは、一時的に取引が停止される可能性も出ています。
その3.「国産丸大豆」のススメ
丸大豆の油成分は最終工程で廃棄されますが、長い熟成過程でグリセリンとなって醤油の中に溶け込んでいき、まろやかな風味と深いコクを生み出して大豆由来の成分もふんだんに摂り入れることができるのでオススメです。
同じ醤油でも、じっくりと時間をかけて多様な成分が溶け込んだ醤油をつくる場合は主に丸大豆が使用されています。
脱脂加工大豆を使ったものより若干値段は高くはなりますが、醤油は、私たち日本人にとっては、毎日の食事づくりに必要不可欠な調味料でもあるうえに、カラダの基礎を整えるうえで欠かせない発酵調味料のひとつ。
栄養面から見ても、原料に国産丸大豆(遺伝子組み換えでない)、国産小麦(遺伝子組み換えでない)、天然塩、を使用しているもので、その他の添加物が含まれていない醤油を選びましょう。
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