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中庸の精神とは?5分で読めてわかる「中庸」の考え方とは|内面から綺麗になる

「論語」といえばいわずもがな、皆様ご存知の中国古典。「論語」や「孟子」と並ぶ中国古典・四書五経の一つに「中庸」があります。


人が生きる上での至誠の重要性を訴え、人生の順逆に処する様々な知恵を授けてくれる書物です。





1.中庸とは


儒教において『四書』の一つとして広く知られている『中庸』は、もともと『礼記』中の一篇、すなわち礼記中庸篇として伝えられてきたもので、この『中庸』を書いたのは子思。 つまり、孔子の孫

 

子思は…孔子の師としての教えを「大学」や「孝経」に著し、後世に伝えた弟子の曾子の弟子でもありましたので、「中庸」は、孔子の思いがこれほどまでによく伝わっているものは他にないと言われている書物です。


そしてその「中庸」の精神は、その第一章に集約されているといわれています。

天の命ずる之を性と謂い、性に率う之を道と謂い、道を修むる之を教と謂う


  • 我々人間は自分で勝手に生まれてきたように思っているけれども、森羅万象はすべて天によって創造されたもので、それぞれに与えられた働きがある。これを「天命」というが、最も大切なのは、天命を完成させるための道が、皆それぞれに違うので、迷わぬよう先人たちが道標を与えてくれている、これを「教え」という。


ルールを見つけ、間違わずに歩いて天命をまっとうしたのが、孔子や老子、キリスト、釈迦といった人たちで、その「教え」というとピンときますよね。


ただ、一口で道といっても、たくさんの道があります。


富士山に登るのでもそうですが、道はたくさんあれど、目的地である頂上は一つ。

先人の残した教え、道標によって、自分にとってどの道が一番適当かということを知ることが一番の近道かもしれません。


進むべき道が決まれば、自分の体力・気力に合わせて、自分の足で歩きださなければならず…これが一番大事。 人生も経営もすべて、自らが源。自分で体得したものしか残らりません


つまり。『先人の説いた道を自分の歩幅でしっかりと歩くこと』が大切なのです。


立派な教えや道標を頭に叩きこんだだけでは無意味であり、完璧に頭の中に道順がわかっていても富士山の頂上には登れないのと同じで…


自分の足で進むからこそ、頂上に登れて絶景の景色を見ることができるのです。

ちなみに、これを仏教では、「覚智(かくち)」といいます。


2.至誠・誠意を尽くす


「中庸」の書物の中に「誠」「至誠」という言葉がたくさん出てきます。


「至誠」こそが人の生を貫く精神にほかならないのと同時に、「誠」を尽くして物事に真剣に取り組んでいるかどうかが常に試されているものであり、


それはつまり。 「至誠」とは「本気」とも言いかえられる、とのこと。


これは中庸の中でも有名な言葉で 『至誠は神の如し』 に結論づけられていると思います。


至誠は息む無し。息まざれば則ち久し。

久しければ則ち微あり。

微あれば則ち悠遠なり。悠遠なれば則ち博厚なり。

博厚なれば則ち高明なり。博厚は物を載する所以なり。

高明は物を覆う所以なり。悠久は物を成す所以なり。


かなりわかりやすく解釈すると…

「何か事を為そうと思ったら、一万回の祈りを捧げよ。」という松下幸之助氏の有名は言葉があります。


これは賽銭持って一万回神社参拝して御利益を願う、というような願懸け行為を言っているのではなく、一万回(つまりそれだけの時間をかけて)本気で自分の頭と心で考えよ、でなければ結果は出ない、という意味です。


そう、一万回って…1日に1回考えて約30年。1日に3回考えても10年かかる計算です。


与えられた場所で、誠の行いを続けてこそ実りがあるのだよと、孔子ならびに松下幸之助氏からの実践にふれたメッセージです。


3.シンギュラーポイントの意味って


シンギュラーポイントってご存知ですか?


科学技術の大きな変革のファンクションになる時期・特異点で、「不思議な」とか「非凡な」という意味で使われます。


これは、科学に限ったことではなく物事すべてに通じること。


小さなことを少しずつ積み重ねてきたことが、ある時点を境にパッと現れる現象もそうです。長年人知れず善行を重ねてきたことが分かって、その人に対する尊敬の念が倍加する場合があります。


逆に、人知れず悪いことを重ねていて、それがバレた時のその人への評価は…いわずもがなですよね。 


道なる者は、須臾も離るべからざるなり。離るべきは道に非るなり。

是の故に君子は、其の賭ざる所に戒慎し、其の聞かざる所に恐懼す。


  • 天地の道・ルールはしばらくも離れることができず、人間が人間として立っていく上において離れていいようなものは、それは道ではない。 だからこそ、君子は誰も見ていないところでも心を慎み戒め、誰も聞いていないところでも自分の言動を恐れる。

隠れたるより見るるは莫く、微しきより顕らかなるは莫し。故に君子は其の獨を慎むなり。


  • 隠れて誰も分からないように思うけれども、それを長く積み重ねていくというと、思いがけない時に明らかになってくる。だから、君子は独りでいるときも、自分自身を慎まねばならない。


独りの時に、いかによき行いをしているか否かが人間を磨く上での大きな分岐点になるんですね。ニュースでも報道されて、人生の晩節を汚す方をみるととても残念な気持ちになるのは…みんな同じですよね。




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田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】
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