読書をバカにするなー!他者を理解できる深い脳の形成は本からしか無理だから
健全なカラダとココロを作るために腸が要であることは、何度もお伝えしております(^^)
人格形成において、一番大切な時期は、やはり乳幼児期にあるともお伝えしております(^^)
そう断言できる内容と、深い関連性においては、当協会が主宰する講座の中でより深くお伝えしておりますが…
私自身も、娘の出産ー育児という経験を通して様々なことを学びました。育児専門書のマニュアルどおりに生活していたわけでもありません。
そもそもが、育児なんてマニュアルどおりにいかないものです。相手も一人の人間ですから。
ただ、最近になって読んでみた育児専門書や人間学の教本と、自分の経験値を照らしあわせてみて、ふんふんと納得できることもたくさんあります。
育児や人間教育に正解はありません。この世にたった一つの正解というものはないのです。
ただ、多くの症例から導き出された最大公約数の上に成り立つものを、継承しているに過ぎないと思うのです。
・・・なんだか冒頭から小賢しい表現になりました(;´∀`)
今日は、大きくいうと「育児」のジャンルについてお伝えしたくなりました。妊活ー育児ー腸活のテーマでも講座を開講したいぐらいです(*'▽')
おなかの中の胎児が五感の中で最初に獲得するのは、触覚だそうです。人間の最も原初的な感覚は、「触れる」こと。乳児期はすごく重要だし、大人になっても「触れる」というスキンシップはとても重要であることは変わりません。
本人も間違いを認めたスポック博士の、(日本の伝統的な育児方法である)添い寝禁止や、抱き癖がつくからという理由で抱っこ禁止などを素直に信じて、実践してしまった戦後の母親がたくさん存在し、その悪い結果が現在に表面化してしまっているのは事実です。
この話題については、ちょうど私の母と私の世代のリアル実代の話なので、面白いデータはいろいろあります。いつかお話できればいいなーと思います。(*^^)v
深く読む脳を鍛える
見る・聞く・話す・嗅ぐといった行為は遺伝子でプログラムされています。それぞれの行為に対応する神経回路が脳に備わっています。
でも、文字を読み・書くという行為は、遺伝子に組み込まれていない。これは、大人が忍耐強く文字を教える必要があります。文字は発明です。
一つの文字に対応する音、複数の文字がまとまって成立する意味、その複合性…脳内では、新しい複合的な神経回路が開発されていくのです。進化の過程で、人と動物との違いは、読み書きができるようになったということだといわれています。
子どもの時に、本をたくさん読んだ子は賢くなるというのは、単に知識が増えるだけではなく、知識に加えて、考える力がどんどん増加していくからです。
文章を読み進めながら仮説をたて、仮説が正しいのか間違っているのか、次第に判断できるようになっていくのです。これは、作者や登場人物の感情や考えをさぐっていけるようになるということ。つまり、自分とは違う考えの他者を理解すること、なのです。
考えの違う他者の存在を認めることはとても大切です。
理解できなくて、他者を排除するだけでは、社会は成り立たない。
ただ、この深く読む脳を育むのは、「紙の本」からでしかありません。欧州で2000年から2017年にかけて若者17万人を調査した結果、紙で読む方が話の内容・筋立て・場面などをよりよく記憶し、理解することができたという報告があります。幼年時から、デジタル媒体に親しんできた世代でも結果は同じ。デジタル媒体だと、「早く読む」ことを「よく理解する」ことと間違う傾向にあることもわかってきました。
デジタル媒体は、Twitterに象徴されるように、文章が短く、たくさんの情報量を取得するだけの「速読向き」で、深く読み込む、とか、異なる考えを理解するといったような深く読むには不向きです。
「紙の本」の読書をすることで、深く読む脳を鍛え、他者との違いを認め理解することができるようになったうえで、「デジタル媒体」を使って、たくさんの情報量を取得し、情報の正誤を判断できるようになるのが一番良い状態です。
子ども(赤ちゃんの場合もある!)を大人しくさせておくために、デジタル媒体を渡しておく親がいます。決してデジタル媒体が危険というわけではありませんが、大事なお子さまの脳内は、育成できていないということを理解するべきだと思います。その数倍の、紙の本を読書させないと、自分の主張しかできないジコチュー人間になってしまう危険性が高いのです。
大人も子供も、コロナ自粛で読書する時間が増えた今、デジタル媒体で映画やゲームをするのもよしですが、紙の本で読書する時間を増やしてみるのはいかがでしょうか?
紙の本の読書から、他者を理解することができる「深い読み」を習得できることによって、その先にある「自分を磨く(ココロ磨き)」ことにつながっていくからです。(*^^)v
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