
【味噌汁は血圧を下げる!!】塩分が多く血圧を上げるからNGの嘘を解明!
当協会としても、正しい美腸習慣づくりの方法として、発酵食品の摂取はお伝えしております。
2019年のJA全農長野様主宰の腸活イベントで、マルコメ(本社長野県)の方ともご一緒し、発酵食品としての味噌の腸活効能もお伝えしました。
新型コロナウイルスの感染拡大で、健康志向が高まり、発酵食品の売上が増加しているそうですが、今日は、腸活にいいお食事=【味噌汁】=について「新しい発見」をご紹介します。
味噌汁は血圧上昇を抑制する
和食の代名詞「味噌汁」。
ただ、いつの頃からか、塩分のとりすぎによる高血圧への懸念から、敬遠するべきものとして特に高齢者の方から「好きだけど、塩分が・・・」という声があがるようになりました。
それが、実は・・・
現代人は塩分の摂取不足もいわれておりますが、味噌汁は血圧上昇を抑えることがわかってきたのです(^^)
2019年の臨床試験で、高血圧(ステージ1)や血圧が高めの人に一定期間、大豆と豆の粉末スープ(食塩添加なし)か、合わせ味噌の味噌汁を1日2杯(食塩計3.8g)飲んでもらったところ、粉末スープ、味噌汁の場合とも昼間の血圧は上がらず、夜間の就寝中は味噌汁の方が顕著に血圧が下がった。 通常、血圧は昼にかけて上がり、就寝中は下がるので、味噌汁は血圧の上昇を抑えたり、血圧を下げたりする効果があることがわかった。(マルコメ・共立女子大共同試験)
また、ラットを使って、味噌汁を溶かした水と食塩水を同じ塩分濃度で与える実験も行ったところ、味噌汁を与えた場合は、食塩水を30%減塩した時の血圧の値になった。
ここからわかった結果として、血圧を抑制する仕組みは主に2つ。
① 尿として塩分が排出される作用。
ラット試験では、味噌に含まれる塩分は腎臓から尿として排出されやすいという結果が出ました。
② 血管を拡張させて血圧を上げないようにするはたらき。
ラットに味噌抽出液を皮下投与したところ、血圧が降下。「味噌の成分により、血管を拡張する一酸化窒素が多く排出されるようになるのでは。」と上原誉志医学博士は推測。
これらの結果を受けて、マルコメ社は、味噌による血管収縮を阻害する作用に着目し、この作用を高める味噌を独自開発中とのこと。さらに、「体にいい・腸活にいい味噌」が増える日が楽しみですね(^^)
Source:「味噌は血圧を上げる」のウソ 味噌の血圧上昇抑制効果」(マルコメ研究開発)>>https://www.marukome.co.jp/rd/result03/
味噌については、糖尿病や動脈硬化の予防、美白効果といった効用の研究も進んでおり、古来より日本人の食文化を形成してきた味噌汁は、味も香りもよく、汁に溶け出した食材の栄養も逃がさない「腸すぐれもの発酵食品」です。
食材の組み合わせも自由なので、地産地消の野菜をふんだんにいれたりなど、バリエーションの多様性が可能です。具材が多ければ多いほど、立派なおかずともなるので、ぜひ、「腸活味噌汁」で美腸習慣つづけていきましょう!
厚生労働省が定める1日の成人の食塩摂取目標量は、男性が7.5g未満。女性が6.5g未満。味噌汁1杯150ccで1.5g程度の塩分しかないので塩分量としても心配無用。
総務省の家計調査によると、1世帯あたりの年間味噌購入量は、1985年は、11.1kgだったのに、2017年は5.1kgと半減している。
「40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル(徳間書店)」