
手洗いや消毒が原因による「手荒れ」…新型コロナにとっては絶好のチャンス!
新型コロナウイルス感染予防対策のために手洗いやアルコール消毒が励行されていて、一日に何度も手を洗うことが増えました。と、同時に、手荒れで悩む女性も増えてきています。
昨日の読売新聞にもデータが掲載されました。(参照:「手洗いや消毒が原因、女性の7割が「手荒れ」…傷口にウイルス残りやすくなる可能性」2020--4-20読売新聞)
ただ、「腸活×菌活」専門家(当協会代表を謳っている手前(;´∀`))として、これは非常に危険だと警鐘を鳴らしたいと思います。
基本的には、病原菌やウイルスが体内に入り込む入口は、口か肛門です。肛門から入り込むことの可能性は低いため、口からの侵入を防ぐことが最も重要となります。
一方、皮膚には、皮膚常在菌と呼ばれる多種多様な菌がたくさん存在しています。代表的なものは、表皮ブドウ球菌や、アクネ桿菌(ニキビで有名)などがありますが、たくさんの菌が皮膚の表面にいてくれるおかげで、皮膚を守ってくれているのです。
皮膚常在菌は、皮膚の脂肪を食べて脂肪酸の膜を作って皮膚を弱酸性に保ってくれています。そして、酸に弱い病原菌からシャットアウトしてくれているのです。
表皮ブドウ球菌
汗や皮脂をエサにグリセリンや脂肪酸を作る。脂肪酸は肌を弱酸性に保って抗菌ペプチドを作り、黄色ブドウ球菌の増殖を防ぐ。グリセリンは皮膚のバリア機能を正常に保つ
コロナと離れますが、つまりは、美肌を求めるのなら、この皮膚常在菌が多種多様できちんとはたらいてくれていることが絶対条件なのです。
ところが、今のこのコロナ危機状態により、手洗いや消毒が励行されています。
殺菌効果の高い洗浄剤やアルコール消毒を「過度に」やりすぎると、皮膚を守っている皮膚常在菌まで根こそぎ殺菌してしまい、病原菌やウイルスにとっては、自分たちを殺す敵がいない手薄な状態になっているため、その傷口から、いともかんたんにすいすいと侵入しやすくなっているのです。
肌のカサカサ乾燥の最大の原因は、洗いすぎによるものです。
腸内環境は、腸の中なので自分では見えませんが、手が荒れてるかどうかは自分の目で確認できるので、洗いすぎによる手荒れは、コロナ感染を自ら進んで手招いていると思った方がいいでしょう。
ぜひ気をつけてくださいね。
詳しくは、拙書「40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル(徳間書店)」P.147に書いております。ぜひお読みください。
「40代からはじめる「腸活×菌活」完全マニュアル(徳間書店)」