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健康にいい調味料選びのマメ知識【塩】|塩の基本をまとめました!


塩分の摂り過ぎが高血圧などの原因とされ、過剰摂取を恐れるあまり塩分を控える人が多くなりました。ただ、極端な塩分の制限により体内での塩分不足になることがあります。


わかりやすいのが、暑い夏、大量の発汗で水分とともに塩分が流れ出てしまい、水分だけを補給してまうことから、熱中症や痙攣を引き起こして倒れてしまうこと。


私たちのカラダにとっての大事な栄養源である『塩』についてご紹介します。


目次

●調味料選びのマメ知識:『塩』

  1. 塩の種類について
  2. 良い塩は『製法』でチェックしましょう
  3. スーパーで買えるオススメの天然塩



調味料選びのマメ知識:『塩』

◆塩◆


料理の味付けにおいて基本とされる塩ですが、カラダの機能を正常に保つ上でも、体温調整や栄養吸収のサポートをはじめ、神経や筋肉のコントロール、血液のPH調整など、とても大切な役割を担っています。


また、母親の胎内の羊水が海水とほぼ同じ成分であるということからも、生命維持における塩やミネラルの重要性は計り知れません。一般的に塩分の摂り過ぎは高血圧の原因とされていますが、実はすべての人に当てはまることではなく、減塩が高血圧対策に繋がるのは約40%の『食塩感受性タイプ』と呼ばれる人のみ。


むしろ不足することでカラダの基本的な機能に支障をきたしてしまうので、塩の重要性を認識して自分にカラダに合った塩を選ぶように心掛けましょう。



その1.塩の種類について


塩の種類は様々ですが、大きく分けると3つ。ナトリウム濃度が高いほど塩辛く、その他のミネラルを多く含むものは、甘みや苦みが加わりまろやかな味になります。


◆精製塩

海水を電気分解してほぼナトリウムのみを抽出したもの。

ナトリウム以外のミネラルがほとんどないので尖った塩味。

食塩・食卓塩として販売。



◆再生加工塩

輸入した塩を海水に溶かして加熱・再結晶化し、にがりやミネラルを添加したもの。

赤穂の塩・伯方の塩など。



◆天然塩

塩田などで海水を自然濃縮したもの。


・天日塩-ナトリウム以外のミネラルが豊富。天日干しの途中で平釜で煮詰めたものを『平釜塩』とも呼ぶ。


・岩塩-ナトリウム以外のミネラルをほとんど含まないので塩辛い。着色は鉱物などの混入によるもの。


・湖塩-塩湖と呼ばれる塩水の湖で採取される。日本にはない。





その2.良い塩は『製法』でチェックしましょう


実際にスーパーで買う時に塩を選ぶポイントは、商品ラベルに記載されている製法にあります。海の天然ミネラルを豊富に含んだ塩はカラダに馴染みやすく機能的にも有効なのでオススメです。


●イオン膜・立釜

海水を電気分解して塩化ナトリウムを抽出した『精製塩』。

ナトリウム以外のミネラルを含まないので、取り過ぎるとカラダのミネラルバランスを崩す恐れがある。


●溶解

輸入塩を海水に溶かして再結晶化した『再生加工塩』。

精製塩よりミネラルバランスは優れているが、本来の『海水塩』ではない。


●天日・平釜

海水を自然濃縮した『天然塩』。海の天然ミネラルが豊富でカラダに馴染みやすい。

手づくり&本物志向で割高。




その3.スーパーで買えるオススメの天然塩


栗国の塩

http://www.okinawa-mineral.com/?pid=69986047



球美の塩(くみのしお)

http://www.kuminomizu.com/product/kuminosio.htm







「帰宅して10分で作れる糖質制限やせる夜ごはん」川上晶也著(芸文社)




川上 晶也(健康料理家)

川上 晶也(健康料理家)

食と健康を楽しむ環境づくりをテーマに、レシピ本やコラムの執筆、PR商品開発、講師の仕事を中心に活動。2017年食育活動の拠点として大阪玉造に『おとな食堂』をオープン。主宰として健康料理教室・食の講習会・家庭料理店の運営を手掛ける。 著書に『帰宅して10分で作れる糖質制限やせる夜ごはん』(芸文社)『楽うま健康寿命レシピ』シリーズ(オークラ出版)などがある。
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