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瀬戸内海にひっそり佇む【漂流郵便局】\アートプロジェクト/に届く手紙

瀬戸内海に浮かぶ小島:粟島に宛先不明の手紙を預かる『漂流郵便局』があるのをご存知ですか?



漂流郵便局とは…



届け先の分からない手紙を受け付ける郵便局であり、「漂流郵便局留め」という形で、いつか宛先不明の存在に届くまで漂流私書箱に手紙を漂わせてお預かりしている場所のこと。


漂流郵便局(旧粟島郵便局) は、瀬戸内にあるスクリュー型の小さな島、粟島の丁度おへその部分に在ります。
ここにはかつてたくさんの物、事、人が流れ着きました

こちらは、届け先の分からない手紙を受け付ける郵便局であり、「漂流郵便局留め」という形で、いつか宛先不明の存在に届くまで 漂流私書箱に手紙を漂わせてお預かり致します。

過去/ 現在/ 未来  もの/ こと/ ひと   何宛でも受け付けます。

いつかのどこかのだれか宛の手紙が いつかここにやってくるあなたに流れ着く。

漂流郵便局員

出典:漂流郵便局/http://missing-post-office.com/about/


漂流郵便局の素敵なHPを拝見したところ

【アート作品により日本郵便とは関係ありません】…とあり、私も一瞬『???』となったのですが…


今はすべて携帯ですむ時代。メールや電話でいつでもすぐ連絡ができる便利なツールがたくさんある生活の中で生きているので、手紙を書くということが少なくなってきていますが、逆に手紙を書くという作業がとても見直されています。


よく考えれば、手紙を書く一連の作業ってとても手間ひまのかかるもの。


ハガキや便箋を買い、自分の気持ちを一度頭の中で要約して言葉に変換して、それから筆記具を持って直筆で書き(失敗すれば書き直し)、切手を貼り、ポストに投函する。


でも、この自分の気持ちや考えを頭の中で要約して、文章にまとめ、直筆で書くという緊張感の伴う作業をすることで、自分自身の中で区切りがついたり、成長したり、強くなったりしていくもので、これはスマホの画面を見てフリック入力しているだけでは到底感じ得ない代物。


 

もう会えない人に宛てた手紙


この漂流郵便局に届く宛先のわからない手紙の大半は、亡くなった方など、もう会えない人宛てのものらしく、11歳の息子を亡くした方などは、これまで100通を超える手紙を漂流郵便局に送られました。


それは、亡き息子との対話の履歴になっているそうです。


最初の頃の手紙の内容は、「どうして死んじゃったんだよ」というような息子に宛てた、父親のつらい胸の内が書き連ねてありましたが、だんだんと「〇〇に一緒に行ったよね」というような明るい内容に変わっていき、長年開けることのできなかった息子の遺品もついに開けることができた、という。


手紙を書くことで、頭と心の中が次第に整理され、現実を受け止められるようになって前進できるようになれた…


漂流郵便局に届く手紙は、他にも、誰にも言えない悩みや思い、過去に言えなかった感謝やお詫び、また自分宛てに書いた手紙など、多種多様な手紙が日に平均20通以上も届き、これまでに21000通を超えたそうです。


 

気持ちを受け止めてもらえることで、次への一歩


この郵便局では、手紙を預かる一方、月に2回誰でも自由に手紙を読める開局日を設けているので、開局日には、中田局長と企画者である久保田さんが来局者への対応にあたっておられます。


本当に届いているのかどうか、わざわざ北海道や沖縄から訪ねて来る方も多いらしく、大量の手紙の中から自分の一枚の手紙を見つけた時には、みな涙して感動するそうです。


また、この郵便局の2大ポイントしては…


●ハガキしか受けつけできないということ

●中田局長や久保田さん、また一般公開しているので、他の誰かが必ず【読んでくれる】ということ


つまり。


自分の心情を吐露して書き出すだけなら、一人で日記やノートに綴ることができるのですが、


誰かに読んでもらうことで(自分の気持ちを)受けとめてもらえる、(開局日に)他人の手紙を読むことでそこに込められた他人の人生に触れて共感する


という人と人との繋がりが、新しい一歩を踏み出す勇気になっている…と企画者の久保田さんは指摘します。


心理学でいうならば、人間の【承認欲求】が満たされることなんでしょうね。


なんと昨年には、イギリス支局も開設されたそうで、やはり人種民族は違えど、ニンゲンみな同じですものね。


私も気持ちを静めたいときは、自分専用の部外秘・閲覧禁止ノートに思いのたけをつらつらと書き残していますが、やはりこれはPC開いて、いくらキーボードでたたいたところで埋まらない心の平静さを手に入れることができる唯一の方法だと思います。


自分のお気に入りのペンをしっかり握りしめて、頭の中の考えや、心の中の想いを文章や言葉に変換して書くという作業を完了しないと、ズルズルと気持ちの中で区切りがつかない。


送りたい相手が頭に浮かんだ方はぜひ、漂流郵便局にハガキを出されてみてはいかがでしょうか?  ざわめいたココロが、すーっと落ち着いて、新しい一歩を踏み出すきっかけになればいいですね。




田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】
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