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ニューノーマル☆バターなどの動物性脂肪(飽和脂肪酸)はもっととるべき!?


これまでの「常識」では、「バターやチーズなどの動物性脂肪のとりすぎが、脳血管疾患などの生活習慣病になる」というもので、控えるべき「悪役」のような存在でしたが、

この「常識」が変わるかもしれません??飽和脂肪酸の摂取制限に関してまとめてみました。





1.脂質制限食を提唱する根拠はない?


『日本人の食事摂取基準2020年版』における30%という脂質の目標量(上限)についての記述を見ると、「飽和脂肪酸の目標量(上限)を算定し、それを参照して脂質の目標量(上限)を算定した」(p168)と書いてあります。


飽和脂肪酸の目標量(上限)については、「既存の研究成果を基に目標量(上限)を算定することは困難である」とされ、「そこで、日本人が現在摂取している飽和脂肪酸量を測定し、その中央値をもって目標量(上限)とすることにした」(p133)との記載もあります。


すなわち、数値の設定に科学的な根拠はなく、単に現在の日本人の飽和脂肪酸摂取量の中央値を指定しているにすぎないわけです。


また、『日本人の食事摂取基準(2020年版)』にも「飽和脂肪酸摂取量と総死亡率、循環器疾患死亡率、冠動脈疾患死亡率、冠動脈疾患発症率、脳梗塞発症率、2型糖尿病発症率との関連をコホート研究で検討した結果を統合したメタ・アナリシスでは、いずれも有意な関連は認められなかったと報告されている」との記載(p133)があり、


さらには、「メタ・アナリシスによると、日本人は、飽和脂肪酸の摂取量と脳出血及び脳梗塞の発症(又は死亡)率との間には負の関連が観察されている」とまで書かれているそうです。


もう少しわかりやすく言いかえると、つまり、


日本人は、バターなどの動物性脂肪(飽和脂肪酸)が体に悪いといって摂取を控えるように言っていたのには、実は、根拠がなく、むしろ、飽和脂肪酸をもっと摂取することによってこそ脳血管疾患のリスク低減につながるかもしれないのです。



2.脂質は30%以下で摂取すべきのウソ


『糖尿病診療ガイドライン2019』においてはエネルギー制限食や脂質制限が勧告されているものの、それを支持する根拠は存在しないらしく、実際、参考文献として138件もの論文が採用されているものの、標準体重で設定するエネルギー制限食の有効性を示す論文は0件で、脂質制限については「エネルギー産生栄養素比率について、これを設定する明確なエビデンスはない」と明記されており、なぜ、脂質を30%以下に制限して指導すべきなのかについての正しい根拠はないらしい。い。


つまり、今までの「常識」をわかりやすい口語でまとめるとこちら

  ↓  ↓  ↓


① 飽和脂肪酸の摂取を制限すると動脈硬化症発症予防に寄与するという決定的な根拠はないが、飽和脂肪酸の摂取は動脈硬化症になることが常識だから、飽和脂肪酸は制限すべきである。

日本人では飽和脂肪酸摂取と脳卒中発症は負に相関するが、欧米で制限すべきといっているのだから、それにならって、常識として制限した方がよいかもーー)


② 飽和脂肪酸の摂取を制限すると動脈硬化症発症予防に寄与するという決定的な根拠はないので、どのくらいに制限すればよいかはよくわからない(=不明)である。

でもなんらかの数字は出さなきゃいけないので、特別の理由(根拠)はないけれど、日本人の摂取量の中央値である7%をもって上限ということでいいかーー。この数値で出しておこうかーー。


③ 脂質摂取についても、その制限によって動脈硬化症発症予防に寄与するという根拠はないが、脂質摂取における飽和脂肪酸の比率を考えれば、飽和脂肪酸摂取比率の上限を7%に設定したから、脂質摂取比率の上限は30%ぐらになるよねーー。




3.5大陸18カ国参加によるコホート研究(PURE)からわかること


これまでのデータのほとんどが栄養過剰で医療体制の整っている欧州や北米の手段からのもので、他の集団にもあてはまるのかは疑問視されていました。


そこで、カナダ・マックマスター大学のMahshid Dehghan氏らは、大規模疫学前向きコホート研究(Prospective Urban Rural Epidemiology=PURE)を行った。


【5大陸18か国における脂質と炭水化物の摂取量と心血管疾患および死亡率との関連性:前向きコホート研究】https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28864332/





●方法: 2003年1月1日から2013年3月31日に、18カ国(カナダ、スウェーデン、アラブ首長国連邦、アルゼンチン、ブラジル、チリ、中国、コロンビア、イラン、マレーシア、パレスチナ、ポーランド、南アフリカ、トルコ、バングラデシュ、インド、パキスタン、ジンバブエ)の35~70歳の135,335人の食事摂取量を記録。


●調査結果: 期間中に、5796人の死亡と4784人の主要な心血管疾患イベントを記録。 炭水化物摂取量の増加は、全死亡率のリスク増加と関連。総脂肪および各種類の脂肪の摂取は、総死亡リスクの低下と関連。飽和脂肪の摂取量が多いと、脳卒中のリスクが低下。総脂肪および飽和脂肪と不飽和脂肪は、心筋梗塞または心血管疾患による死亡のリスクとは関連されなかった。


●まとめ: 炭水化物摂取量の多さは、全死亡率の高いリスクと関連していたが、総脂質および脂質の種類別の摂取は、全脂肪リスクの低下と関連する。総脂肪と脂肪の種類は、心血管疾患、心筋梗塞、または心血管疾患の死亡率とは関連していないが、飽和脂肪は脳卒中と逆の関連がある。これらの調査結果をふまえて、世界的な食事ガイドラインを再検討する必要があります。


●タワリカ私見:13万人超のビッグデータには有意性は認められるものの、日本人が入っていない。主食が米という炭水化物が同一として中国人が入っているものの、中国人と日本人では、DNA的にもまったく関連がなく、さらには、腸内細菌叢もまったく別物であるので、このPURE検査結果をもって、我々日本人にとっては完全なる正かどうかは疑わしいが、今まで「常識」のレッテルを貼っていた、脂質摂取基準もいい加減だったことをふまえて、食事ガイドラインを現代にあわせて見直す必要があるかと思います。ちなみに、私は、体が欲しがるのでバターはほぼ毎日食べています。しかも、健康。(笑)







田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】

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