言葉には人柄が出る。発する言葉を錬磨し、心が入ると人格も磨かれていく
言葉の力は絶大です。ポジティブな言葉は、人を動かし、周囲の環境を変えていく力があります。自分が発する言葉を意識して、錬磨することで、そこに心が入り、自然と人格も磨かれていくのです。
人には「意識している自分」とは別に、「もう一人の無意識の自分」がいます。潜在意識の中にある本当の自分の心を声にきづいて、行動におこした時に、新しい自分になれるかもしれません。
1.対人関係タイプ診断
対人関係タイプを診断いたします。下記のテスト①と②で当てはまる項目をチェックしてみてください。
テスト①
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テスト②
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対人関係タイプ診断結果は・・・
テスト①・②とも、5つ以上 リーダータイプ リーダー気質のあなたは、何事にも楽観的で面倒見もよいですが、細やかな気配りは苦手で、押しが強い面があるのでは…?時には、人の意見を参考に、自らを振り返ってみましょう。 |
テスト①が5つ以上、②が4つ以下 末っ子タイプ 協調を大事にするあなたは、場をなごませることが得意です。一方で、人の反応を気にして発言を控えたり、同調を求めることはありませんか?意見はあっさりと伝えましょう。 |
テスト①が4つ以下、②は5つ以上 完璧主義タイプ 意志が強く有能なあなたは自分に厳しい分、相手にもそれを強要しがち。人の失敗や考え方の違いを受け入れられないことも。視野を広げ、人の長所に目を向けましょう。 |
テスト①・②とも、4つ以下
カウンセラータイプ 相手の心に寄り添えるあなたは、繊細すぎて、時に物事を悲観的にとらえがち。人の発言や変えられない状況にとらわれていないでしょうか?何事も前向きに考えてみましょう。 |
みなさまは何タイプだったでしょうか?
2.やっぱり、『 家庭環境 』が原因
今は、人間関係で悩んでいる人がとても多い。 その原因としては、やはり、「家庭環境にある」と専門家は指摘しています。
家庭は、安心感の源なので、そこが脆弱になると、人間力が育たず、打たれ弱く、精神的にも不安定になるのです。
精神保健医療界では、「1歳から5歳まで、安定した家庭環境で育つと「基本的信頼感」が増す」といわれているそうです。
基本的信頼感とは、幼少期の親とのなれ合いによって、「自分は愛される存在なのだ」と思える自分自身への信頼…いわゆる自信のこと。 それが、「自己肯定感」の土台となります。
「基本的信頼感」が高ければ、おのずと自分と他人を信じ、何事にも前向きに挑戦する力を身につけることができます。 今の若い人はここが揺らいでいる人が多い。
親は、子供を認め、褒めてあげて、子供の自尊感情を高めるように努めることが、親の仕事である、と専門家は指摘します。私もそう思います。 また、大人になってから「基本的信頼感」を補うには、幼い頃、親に理解してもらいたかった気持ちを伝え、認めてもらうことからはじまります。
友だちの数と希望は比例する
「基本的信頼感」が欠如したまま大人になって、人間力が脆弱で、精神的に弱い人…にでも、現代ならではのコミュニケーションツールとしてのSNSは、プラスにはたらくメリットがある、という。
場所や時間を選ばず、誰ともつながれる、この利便さは、利用者のメンタルに一体どのような影響があるのでしょうか?
社会心理学者の橋元良明氏が行った調査では、SNS依存者の半数が、SNSを利用することで「社会的知識」「人との交流」「ネット上でのコミュニケーション力」「現実の友人・知人の数」「生活の満足度」などが増加したとプラス面を多くあげた。一方で、「人への信頼感」「自信」が減少したという回答も2割近くあった。どんなツールにも、長所と短所があるので、「どのように使うか」など自分なりの方針を決めて、ツールに使われてしまう側にならないように、節度をもって使うことは非常によい傾向であるそうです。
ただ一つ気をつけなくてはならないこととしては、相手への配慮をせず、自分の気持ちを練らずに、衝動的にSNSへ感情を吐露してしまうこと。これは決して、してはいけないことです。特に、若い人は、自分の考えを熟成させてからSNS上で発言するという自己トレーニングをきっちりとするべき。手軽さゆえに、なかなか難しいかもしれませんが、そういった意識をもつことはとても大切です。
3.『 行動をおこす 』ことがとても大切
言葉は励ましを与えてくれるだけではなく、まるでリトマス試験紙のように、その時の自分の心の状態がわかるものです。
例えば、「がんばれ!」という言葉。普段はありがたく受け止められているのに、たまに、素直に受け止められずに「がんばっているのに」と思うことがありませんか?
がんばれ!!と、発する方に悪意はありませんから、うけとるこちら側の心の状態に問題があるのです。
こんな時は、たいてい、負のサイクルに入っているので、まずは普段の精神状態に戻れるように意識して気持ちを切り替えることが大事。
手っ取り早くできること・・・例えば、髪型や服装、生活習慣を変えるなど、具体的な行動をおこす。 実際に具体的な行動に起こすことが、とても重要です。 そこで、気持ちを切り替えることができて、また、ニュートラルな自分の心の状態に戻ることができるからです。
4.よい言葉を選ぶことは、人格を磨くこと
日本では古来から「言霊(言葉には魂が宿る)」といって、ポジティブな言葉は吉事を招き、ネガティブな言葉を使うと凶事を招く、と信じられてきました。
言葉には力があります。使い方次第で、人間関係や家庭環境、職場環境が一変します。より良い言葉の使い方を意識しながら生活したいものです。
言葉を使う上でおさえておくべき3つのポイント
①言葉は自分に返ってくる
自分がいわれて嫌な言葉は使わない、言われて嬉しい言葉を多用する。
②あっさりと伝える
怒りや悲しみ寂しさなどを我慢し、消化できずにためこんでしまうといつか爆発してしまう。思いはきちんと言葉としてあっさりと伝える。感謝の言葉も同様に。
③言葉を磨き、人格を高めよう
言葉には人柄が表れます。発する言葉を錬磨し、そこに心を宿すうちに人格も磨かれていく。それが自分自身の精神の支柱を作る。
ポジティブな言葉は、人を動かし、周囲の環境を変えていく力があります。一つひとつの言葉を的確に使っていく…まずはその心がけをもつことが大切ですね。
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