
健康関連新着情報 DECEMBER
今年も残りわずかとなりましたが、どのような1年だったでしょうか?
年末から年始にかけては、忘年会や新年会などでお酒を飲む機会が多くなるかと思います。
魚介類に多く含まれるタウリンは、肝臓の働きを助け、アルコールの分解を早める作用があります。 アサリやシジミのお味噌汁なら、水分補給も同時にできるのでおすすめです。
肝臓に負担をかけないようにお酒は適量を守るようにしましょう。
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1.冬の入浴はヒートショックに注意!
寒い時期には、高齢者の入浴中の突然死が増加します。この突然死には、温度の急激な変化が原因で起こる「ヒートショック」が関係しています。
ヒートショックというのは急激な温度変化が体に及ぼす影響のことで、冬場の入浴時や冷暖房のきいた部屋から外へ出た時などに起こりやすく、脳梗塞や心筋梗塞などの深刻な疾患につながる危険性があります。
ヒートショックが原因で亡くなる方は年間1万人以上いると言われています。特に寒さが厳しくなる冬場に起こりやすくなるため、予防方法などを知っておきましょう。
ヒートショックとは
人間の体には、環境の変化に合わせて体温を常に一定保つ働きがあります。暖かいところでは血管が拡張して血圧は下がり、寒いところでは血管が収縮して血圧は上がります。
温度の変化が穏やかであれば問題はありませんが、急激な温度変化にさらされた場合には、血圧や脈拍にも急激な変化が起こります。これが、ヒートショックと呼ばれる状態です。
ヒートショックによって心臓や全身の血管に異変が起こり、脳梗塞、心筋梗塞のリスクが高まります。
また、軽く失神しただけでも頭を打つなど、大変な危険を伴います。
<入浴に伴う血圧の変動>
1. 寒い脱衣所で衣服を脱ぐと、毛細血管が収縮して血圧が上昇
2. 浴槽に入り体が温まると血管が拡張し、血圧は下降
3.温まった体で寒い脱衣所へ移動すると、血管が収縮して血圧が急激に上昇
ヒートショックの影響を受けやすい人
下記の項目に当てはまったら注意が必要です。
- 65歳以上である
- 高血圧、糖尿病などの持病がある
- 肥満気味である
- 睡眠時無呼吸症候群など呼吸器官に問題がある
- 不整脈がある
- 自宅の脱衣所や浴室に暖房器具がない
- 熱いふろが好き
- お酒を飲んでから入浴することがある
ヒートショックの予防対策
一般的に日本では、脱衣所や浴室に暖房器具を置いて暖めるという習慣はほとんどありません。冬場の入浴時の事故を未然に防ぐためには、居間と脱衣所と浴室の温度差をできるだけ小さくしておくことが大切です。
また、ぬるめの湯加減でじんわり体を温めるようにしましょう。
ヒートショックを防ぐ入浴法
- 脱衣所に暖房器具を置くなどして、入浴前に脱衣 所を暖かくしておく
- 浴槽のふたを開けたり、浴室の床や壁に温かいシャワーをまくなどして、浴室を暖めておく
- 湯船に入る前に、手や足といった末端の部分からかけ湯をして、徐々に体を温めていく
- 40度程度のぬるめの湯でじんわり体を温める
- 心臓病や高血圧の人は、半身浴にし、肩にお湯で温めたタオルをかける
- 飲酒後の入浴は避ける
- 入浴の前後にはコップ1杯程度の水分を補給する
家族に高齢者や高血圧、糖尿病などの病気を持っている人がいる場合には、入浴中に定期的に声をかけるようにしましょう。
2.新聞掲載の健康関連情報
今月の読売新聞、朝日新聞に掲載された健康関連の新着情報まとめてご紹介します。
●膝軟骨、他人の細胞で修復(2017年12月11日 読売)
大阪大と中外製薬(東京)などは、膝の軟骨を損傷した患者に、他人の細胞から作った組織を移植して治療する臨床試験(治験)を始めたと発表した。
阪大病院など全国9施設の患者70人で安全性や効果を確かめ、数年以内の実用化を目指す。
●滋賀が初の男性最長寿、女性は2回連続で長野…青森男女とも最下位(2017年12月14日 読売)
厚生労働省は13日、2015年の都道府県別の平均寿命で最も長かったのは、男性が滋賀の81.78歳、女性は長野の87.67歳だったと発表した。
滋賀が1位になるのは初めてで、長野の女性1位は2回連続。最も短かったのは男女ともに青森で、男性が9回連続、女性は4回連続。1位と最下位の差は男性が3.11歳、女性が1.74歳でいずれも過去最小だった。
●加熱式たばこも規制へ 受動喫煙対策(2017年12月21日 朝日)
受動喫煙対策を強化する健康増進法の改正を検討する厚生労働省は、急速に普及が進む「加熱式たばこ」も規制対象とする方針を決めた。有害物質が含まれ健康被害が否定できないと判断した。病院や学校では当面禁煙とする。飲食店でも原則禁煙だが、紙巻きたばこに比べて緩やかな基準とする。