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健康関連新着情報 FEBRUARY

気温も上がり、日差しにも春の気配を感じてくると、心身がのびやかになりますが、同時に、花粉に悩まされる季節になりました… 今日は、花粉症対策のテーマではなく(それは昨年に書かせていただいので: 健康関連新着情報 FEBRUARY)食養生の観点から一言。今年は、東洋医学からみた一言も書いていきたいと思います。



1. 東洋医学から診る冬の食養生


1月の小寒・大寒の節気で骨身にしみる寒さによる冷気は、「寒邪」となって体内に入り、風邪や関節の痛み、手足の冷え、胃腸などのカラダの不調を引き起こしやくなります。そのため、この時期は、「陽気」を補うカラダを温めるものや滋養強壮にはたらくものを食べるようにしましょう。


2月は4日の「立春」、8日の「農業の事始め」、19日の「雨水」などの節気を迎え、まだ寒い日は続きますが、春の兆しを感じる季節となります。(特に今日からは一気に春めいてきましたね。)

残寒の冷えから体を守るのと同時に、身体を養い、エネルギーを蓄え、春に向けて腸内環境をしっかりと整えていきましょう。


食養生のポイント

体を温めるものを積極的に摂るのと同時に、冷えによって低下しやすい「腎」の機能を補う食材をとりましょう。

」には生命力を指す「」と、生命活動を支える「」という、生命活を維持するのに特に大切なものがあるとされています。 

「気」が不足する「気虚」の状態になると、息切れ、食欲不振、体力低下、疲れやすく風邪をひきやすい、といった不調が現れるほか、春先に飛んで来る花粉にも反応しやすくなります。

一年間を元気に過ごすためにも、栄養をしっかりと摂り、2月に「腎」を補い、「気」と「精」を蓄えておくことが大切です。



2月のおすすめ食材


●海老

海老は体を温める作用がある食材です。そのため、海老は寒い時期や冷えのある人にはぜひ食べてほしい食材です。

海老は「腎」の「気」や「精」を補う作用があるため、男女ともに性機能が低下している人、高齢者の骨粗鬆予防・認知症の予防、成長期の子どもに特におすすめ。 中でも、脳みそが食べられる有頭エビや殻ごと食べられる小エビは「腎」を補う作用が強いといわれています。


海老は、高タンパク質・低脂肪。海老に含まれるアスタキサンチンは、強い抗酸化作用があり、悪玉コレステロールの酸化を抑えて、血管壁を保護し、視力低下を防ぐ作用などがあります。


殻に含まれるキチン・キトサンは食物繊維の仲間で、免疫の働きを維持したり、生活習慣病を予防したりする効果があり、また身には、コレステロールを抑えるタウリンも豊富です。





2.新聞掲載健康関連情報

今月の読売新聞、朝日新聞に掲載された健康関連記事をご紹介します。


●風疹抗体検査促進、39~46歳男性から(2019年1月29日 読売)

厚生労働省は、風疹対策で新たに定期接種の対象とする39~56歳の男性のうち、2019年度は39~46歳に対し、免疫の有無を調べる抗体検査を受けるよう積極的に促すことを決めた。対象者には市町村から抗体検査の受診券を送る。



●認知症、腸内細菌の構成が影響か…(2019年2月12日 読売)

認知症と腸内細菌の構成が強く関連しているとする研究結果を、国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)などのチームが発表した。腸内には数百から1000種類の細菌が生息しているとされ、年齢や食事などで構成は変化するという。腸内細菌の状態によって、認知症のリスクを高める可能性があることが、今回の研究で示されたとしている。



●小腸移植の男性患者 退院(2019年2月9日 読売)

大阪大病院は、病気で小腸の大半を失った東京都内の30歳代男性に、昨年10月、脳死の30歳代女性から提供された小腸を移植し、今年1月に退院したと発表した。 小腸移植が昨年4月に保険適用されてから3例目で、成人でははじめて。

男性は2010年3月、都内の病院で潰瘍性大腸炎の手術を受けた後、合併症を起こして小腸の大部分を切除した。食べ物を消化、吸収する小腸の機能が失われたため8年半にわたって食事で栄養をとれず、点滴に頼ってきた。



●脊髄損傷にiPS、秋にも1例目(2019年2月18日 朝日)

iPS細胞を使い、脊髄損傷を治療する慶応大の臨床研究計画が18日、厚生労働省の部会で了承された。国内の患者は10万人以上とされる一方、リハビリ以外に治療法が確立されていない。今回の計画はiPS細胞を使った再生医療の中でも、実用化への期待が大きい。グループは損傷から時間がたつ慢性期の患者の治療を視野に、研究を進める。計画では、iPS細胞を神経のもとになる細胞に変化させ、「亜急性期」と呼ばれる損傷後2~4週間の患者4人に移植。損傷部から先の感覚や運動機能が失われた「完全まひ」という程度が最も重い患者で、神経の働きの回復を目指す。



田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】