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健康関連新着情報 JANUARY

2019年…平成最後の1月がもう終わろうとしています。皆様、今年も、健康・腸活に関する情報をお届けしてまいりますのでよろしくお願いいたします。 



1. 話題の健康ワード【DASH食】


● DASH食ってなに?


DASH食とは、高血圧の食事療法として注目されているDietary Approaches to Stop Hypertension (高血圧を防ぐ食事方法)の略語で、心筋梗塞や心疾患で亡くなるひとが多いアメリカで調査・研究され、高血圧の改善に高い効果があると認められています。


日本とアメリカでは、食文化の違いはありますが、高カロリー・高脂肪になりがちな食環境は似通っており、日本人への有効性も指摘されています。


日本高血圧学会は1日6g未満の塩分摂取量を推奨していますが、厚生労働省の調査によると、日本人の1日の平均の食塩摂取量は約10gであるといわれていり、食塩摂取量が多い日本人は、減塩とDASH食を組み合わせた食事療法を行うことが大切です。



● 高血圧に良い食品を増やし、良くない食品を減らす


DASH食の特徴は、食品の組み合わせを改善するということです。簡単に言えば、「今より体に良い食品を増やし、良くない食品を減らす」というのが、DASH食の実践法となります。


DASH食で増やす栄養素は、主にカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維、タンパク質です。一方、減らす栄養素は、飽和脂肪酸とコレステロールになります。
良くない食品をただ減らしていくだけではストレスが多く、長く続けることはできません。減らす分、良い食品を増やしていけば食事のストレスを軽減することもできます。




● DASH食のポイントとなる栄養素


〇カリウム

カリウムは、体内でナトリウムが増えると、尿での排出を促し血圧を下げます。

・多く含む食品:野菜や果物、いも類、きのこ類、海藻類など


〇カルシウム

カルシウムは、マグネシウムや食物繊維と一緒に取ることで相乗効果が生まれ、血圧が下がると考えられています。  カルシウムは、マグネシ ウムが不足すると、副甲状腺ホルモンやプロビタミンDが分泌されるため、心臓や血管が収縮して血圧が上昇してしまいます。

・多く含む食品:牛乳・乳製品、大豆製品、小松菜など


〇マグネシウム

マグネシウムはカルシウムの働きをバランスよく調整し、必要以上の血管収縮を抑えたり、血管の拡張を促します。

・多く含む食品:種実類(アーモンドやピーナッツ)、玄米などの穀類、豆類(特み大豆製品)など


〇食物繊維

食物繊維は余分な糖質や脂質、コレステロールなどの排出を促す働きがあり、動脈硬化予防におすすめです。

・多く含む食品:海藻や果物、穀類、豆類、野菜、きのこ類


〇タンパク質

タンパク質は血管を丈夫に保つための大切な栄養素です。不足してしまうと血管の弾力が失われ動脈硬化が進み、血圧上昇へとつながってしまいます。  脂質の少ない良質なタンパク質源の食品を選び取るように心がけましょう。

・多く含む食品:魚類(赤身)、肉類(赤身)、大豆類、卵類、乳製品など


● DASH食で勧められる食品類


●野菜、果物、海藻類

りんごに含まれるポリフェノールの一種である「ケルセチン」という成分を取ると、ウィルスに対する抵抗力を高めるビタミンCの吸収を助けますので、インフルエンザインフルエンザにかかりにくくなります。また、かかってしまってからでもおすすめです。


●種実類

アーモンドなどの種実類には、マグネシウムが豊富に含まれています。


●牛乳、乳製品

カルシウム不足にならないように、積極的に取りましょう。低脂肪のものを選ぶことがおすすめです。


●魚類(青魚)

不飽和脂肪酸が豊富に含まれるため、血栓予防におすすめです。


●豆類

良質なタンパク質源となるほか、食物繊維が豊富に含まれています。




2.新聞掲載健康関連情報

今月の読売新聞、朝日新聞に掲載された健康関連記事をご紹介します。


●メタボ健診受診率、厚労省が健保別に公表へ (2019年1月7日 読売)

厚生労働省は今年3月、メタボリック症候群の予防を目的とした特定健診(メタボ健診)について、大企業や自治体ごとの受診者の割合を初めて公表する。 対象者に受診を促し、生活習慣病の予防や医療費の抑制につなげる狙いがある。 


メタボ健診は40~74歳を対象に年1回実施されており、腹囲や血圧などを測定する。メタボやその予備軍と診断されると、保健師らによる食事や運動の「特定保健指導」を受ける。


●タバコと飲酒で「食道がん」リスク上昇 (2019年1月7日 読売)

食道がんを発症するリスクが飲酒や喫煙によって高まる詳しい仕組みを、人の食道の細胞を遺伝子解析して解明したと、京都大や東京大医科学研究所などのチームが発表した。  飲酒歴と喫煙歴が長い人ほど、発がんに関わる遺伝子変異が起こる頻度が高まるという。


●がん患者、2016年は延べ99.5万人 初の全数調査 (2019年1月17日 朝日)

厚生労働省は17日付で、2016年に全国で新たにがんと診断された患者は延べ約99万5千人と発表した。全国の医療機関に情報提供を義務づける全国がん登録に基づく、初の全数調査。


部位別にみると、男性は胃(9万2691人)、前立腺(8万9717人)、大腸(8万9641人))、肺(8万3790人)、肝臓(2万8480人)の順。  女性は乳房(9万4848人)、大腸(6万8476人)、胃(4万1959人)、肺(4万1634人)、子宮(2万8076人)の順。男女合計では大腸、胃、
肺、乳房、前立腺の順だった。


●がん罹患率…塩分摂取多い東北・日本海側で胃がん、喫煙率高い北海道は肺がん多く (2019年1月17日 読売)

厚生労働省が17日付で初めて発表した「全国がん登録」の集計結果。2016年にがんと新たに診断された患者の実態から、がんにかかる割合(罹患率)に地域差があることも明らかになった。都道府県別で最も高いのは長崎の454.9で、秋田446.3、香川436.7の順に多かった。最も低いのは沖縄の356.3で、愛知367.5、長野367.6と続いた。




田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】