
健康関連新着情報 OCTOBER
10月は秋分を過ぎて秋が深まり、空気の乾燥が進むため、呼吸器系を司る「肺」が弱くなりやすい時期です。そのために、なるべく身体を潤す「陰」を補う食材を摂りましょう。
また、皮膚や粘膜の潤いも保っておくと、風邪などの「邪」の侵入を防ぐことができます。過ごしやすい気候のため、食欲が出てつい食べ過ぎてしまうことも多い季節。食べ過ぎにによる胃もたれにも注意。
●10月のおすすめ食材●
豚肉
豚肉は「陰」を補い、乾燥からカラダを守ります。特に、潤す効果が高いのは皮や豚足です。「気」を補う作用があり、体力をつけたいときにもオススメ。ビタミンB1を多く含むため、疲労回復に効果あります。
また、脂肪が多い部分は食べ過ぎると「痰湿(余分な代謝物が停滞したもの)」が溜まり、肥満になりやすいので適度にとることをこころがけて。
干し椎茸
干し椎茸は「気」を補い、胃腸の機能を高める「健胃」作用があります。「肝」の働きも高めて、食物繊維の一種のβ―グルカンも含まれていて、免疫機能を高める作用が期待されます。
また、干し椎茸にはエルゴステロールが含まれており、紫外線によってビタミンDに変化します。ビタミンDはカルシウムの吸収に欠かせない栄養素です。しっかりと日光に当ててからとりましょう。
1. IT眼症ってなに?
スマートフォンなどIT機器の長時間利用で目の疲れや頭痛、不眠などが起きる「IT眼症」が問題になっています。IT機器の急速な普及により、近年は小・中学生で発症するケースも増加傾向にあり、使用方法に注意が必要です。
IT眼症とは
ITとは「Information Technology:情報技術」という語句の略語で、テレビゲームやパソコン、スマートフォンなどを含むさまざまな情報機器あるいはその技術を意味します。
現代はIT機器を使用して仕事をする機会が多く、またスマートフォンの使用やテレビゲームなど
子どもの遊びにもIT機器を使用する機会が多くなっています。
IT眼症とは、IT機器を長時間使用したり、不適切な使い方によって起こる、目の疲れや乾き、頭痛、首や肩のこり、不眠などのさまざまな不快症状のことで、イライラや不安感など精神神経症状が現れることもあります。
これらの症状は「VDT(Visual Display Terminal)症候群」や「テクノストレス眼症」とも呼ばれます。
<IT眼症の原因>
画面に集中することで、まばたきの回数が減ったり、視線の動きが多いことによるドライアイや眼精疲労、長時間の同じ姿勢や無理な姿勢などが原因になります。
IT機器の画面の光源はLEDが主流で、目を刺激する「ブルーライト」を発しています。画面との距離が近いほど、また夜間や暗い場所ほど影響が大きいとされます。
特にスマートフォンやタブレット端末は、パソコンに比べて画面が小さく、顔を近づけて見がちなので、目への負担が大きくなります。
<IT眼症の主な症状>
- 目の症状:目の疲れ、痛み、乾き、物がぼやけて見える、まぶしい、充血する など
- 全身症状:肩こり、頭痛、めまい、悪心、不定愁訴
- 精神症状:イライラ、不安感、抑うつ状態 など
IT眼症の予防
- 画面から目を50センチ以上離す
- 長時間の使用を避ける(連続使用は30~1時間程度)
- 定期的に遠くを見るなど目を休ませる
- 画面の明るさを暗くしたり、背景の色を刺激の少ない黒に変更したりする
- ブルーライトをカットするメガネを利用する
- 寝る前は使用しない
スマートフォンやパソコンなどのIT機器は、うまく付き合いながら上手に利用したいものですね
眼精疲労の予防・改善に役立つ栄養素
目に良い栄養素を積極的に取って、IT眼症を予防しましょう。
<ビタミンA>:目の粘膜を保護し、網膜を健康に保つ。
(うなぎ、にんじん、ほうれん草 など)
<ビタミンB1>:視神経の働きを促進する。
(豚肉、うなぎ、玄米 など)
<ビタミンB2、B12>:細胞の再生を促進し、粘膜を保護する作用があり、目の充血を防いで疲れを回復させる。
(レバー、卵、納豆、乳製品 など)
<ビタミンC>:コラーゲン合成に働き、毛細血管を強くする。
(レモン、ゆず、イチゴ など)
<DHA>:網膜の働きを高め、視力改善に役立つ。
(イワシ、サバ、サンマ など)
<ルテイン>:目の網膜に存在し、紫外線やブルーライトから目を保護する。
(ほうれん草、ブロッコリー、かぼちゃ など)
2.新聞掲載健康関連情報
今月の読売新聞、朝日新聞に掲載された健康関連記事をご紹介します。
●風疹の抗体検査、公費で…30~59歳の男性対象(2018年10月1日 読売)
厚生労働省は、風疹の免疫の有無を調べる抗体検査について、30歳以上60歳未満の男性を対象に、来年度、検査費用を全額公費で負担する方針を決めた。
今年の風疹患者は既に昨年の7倍近い642人に達しているが、この世代の男性は昔の予防接種制度の影響で、ワクチンを打っていない人が多く、流行の中心になっている。
●来春の花粉は今年の3倍「大量飛散」…6年ぶり(2018年10月2日 読売)
気象情報会社「ウェザーニューズ」は1日、2019年春のスギとヒノキ(北海道はシラカバ)の花粉飛散予測を発表した。全国平均の飛散量は、平年(2009~18年の平均飛散量)より6割以上多いとみられ、今年の3倍近くの大量飛散となる見通し。
●10分間の運動で記憶力アップ 筑波大、学生実験で確認(2018年10月5日 朝日)
筑波大学などの研究グループが、10分程度の軽い運動をするだけで、人の脳の海馬が刺激され、記憶能力が向上することを実験で確かめた。米科学アカデミー紀要に論文が掲載された。運動によって海馬が活性化することはわかっていたが、軽い運動を短時間するだけで効果があることがわかった。
●血液1滴で、卵巣がんを98.8%の精度で判別…国立がん研など成功(2018年10月18日 読売)
国立がん研究センターなどの研究チームは17日、血液1滴を使った検査法で卵巣がんを98.8%の高率で判別することに成功したと、国際科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表した。卵巣がんは自覚症状が出にくいため、早期発見や治療向上につながる成果として期待される。