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健康関連新着情報 AUGUST

まだまだ暑さが続きそうですが、そろそろ夏の疲れがたまってくるころではないでしょうか。今年は本当に猛暑でした。台風の発生数も多く、雷雨やじめじめとした空気に不快な日が続きましたので、なんだかすっきりしない…体が重い…といったお悩みの方が多くみられます。


どうしてもシャワーで過ごしてしまいがちなこの季節ですが、夏の疲れをとるために、そして質のいい睡眠でぐっすり眠るためにも、ちゃんと湯船につかりましょう。副交感神経を優位にすることで、体も腸もリラックスして免疫力がアップします。


●快眠に役立つ食材●


ヨーグルト
乳製品には、眠りを促すホルモンであるメラトニンの材料となるトリプトファン(必須アミノ酸)
が多く含まれています。特に朝食でしっかり取ることで、夜に脳でのメラトニンの分泌が増えて、
快眠につながります。



玄米
玄米にはギャバというアミノ酸の一種が豊富に含まれています。ギャバは神経の興奮を抑制する
神経伝達物質として作用し、リラックスすることで睡眠の質の改善に役立ちます。また、メラトニ
ンに生成を助けるビタミンB群も豊富に含まれています。




1. 『風疹』が流行している?!


千葉や東京など関東地方で風疹の患者数が急増しており、今後全国に感染が広がる恐れがあるとして、厚生労働省は5年ぶりに予防接種の徹底などを呼びかける通知を全国の自治体に出しました。


風疹は、せきやくしゃみなどを介して人から人へと感染するため、人口密度の高い大都市で患者が増える傾向があります。


風疹の症状は軽く済むことが多いですが、妊婦が感染すると出生児に障害を引き起こす可能性があるため、特に注意が必要です。



風疹とは



風疹ウイルスによって起こる急性の発疹性感染症で、一般的には「三日はしか」とも呼ばれています。従来は、1~9歳頃に多く発生していましたが、最近では成人男性(30~50歳代)の患者が多くなっていて、職場内での集団感染も起こっています。


風疹ワクチンの予防接種は、1976年から開始されましたが、当初は中学生女子のみを対象に1回実施されていました。現在では男女とも2回の定期予防接種がありますが、30~50歳代の男性はワクチン接種率が低いため、感染者が多くなっていると考えられています。


●感染経路
・飛沫感染(患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むことによる感染)
・接触感染(ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる感染)


●周囲への感染力の期間
 発疹の出る2~3日前から発疹出現後5日くらいまで

●潜伏期間
 2~3週間(平均16~18日)



風疹の症状


主な症状は、発熱、発疹、リンパ節の腫れです。

●発熱:発症者の半数近くが38~39度前後の発熱が3日程度続きます。

●発疹:顔、耳の後ろから頭、体、手足へ広がり、多くは3~5日程度で消えます。

●リンパ節の腫れ:頸部、後頭部、耳の後ろに現れやすく、数週間にわたりみられます。


「三日はしか」と呼ばれるのは、発熱も発疹も通常は3日ほどで消えるためです。
また、ウイルスに感染しても明らかな症状が出ることがないまま免疫ができてしまう人が15~30%程度いるといわれています。


風疹そのものは軽度の感染症なので、放置しておいても自然と治ります。ただし、大人が罹患すると、その症状は小児に比べ一般に重いといわれ、発熱や発疹の期間も長く、関節痛がひどいことが多いとされています。


また、風疹に対する免疫を持たない女性が妊娠中(特に妊娠初期)に感染すると、白内障、先天性心疾患、難聴を主症状とする先天性風疹症候群(CRS)の子どもが生まれる可能性があります。
そのため、最も問題になるのが妊婦への感染です。



風疹予防のポイント


効果的な治療法がないため、ワクチンによる予防が最も重要です。充分な免疫をつけるためには、2回の接種が有効とされ、2006年度からは2回の定期予防接種が行われています。


しかし、幼児期に1回しか接種していない人も多くいます。また、以下の人は予防接種を1回も受けていない可能性が高いです。

1979年(昭和54年)4月1日までに生まれた男性(39歳以上)
1962年(昭和37年)4月1日までに生まれた女性(56歳以上)

2回の予防接種を受けていない人や不明な人は、まず抗体検査を受けることをおすすめします。

また、妊娠中は予防接種を受けることができないため、これから妊娠する可能性のある女性やその同居家族は、早めに予防接種を受けておきましょう。



2.新聞掲載の関連情報

今月の読売新聞、朝日新聞に掲載された健康関連の新着情報まとめてご紹介します。


●喫煙者率17.9%、男女とも減少し過去最低(2018年7月31日 読売)


日本たばこ産業(JT)が30日発表した2018年の「全国たばこ喫煙者率調査」によると、成人男女に占めるたばこを吸う人の割合「喫煙者率」は前年比0.3ポイント減の17.9%で、3年連続で過去最低を更新した。健康志向の高まりや禁煙スペースの拡大が理由とみられる。男女別では、男性が0.4ポイント減の27.8%、女性は0.3ポイント減の8.7%だった。全国の喫煙人口は、前年比37万人減の1880万人と推計した。


●甘いもの、食べるなら「日中に」メタボリスク抑制か(2018年8月16日 朝日)


砂糖をとるのを活発に活動する時間に限ると、自由にとり続けるより肝臓や血中にたまる脂肪量を抑えられることを、名古屋大の研究チームがラットの実験で見つけた。体が休んでいる時間の摂取を避けることで、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)などになるリスクを下げられる可能性があるとしている。


●風邪に抗菌薬「良い医師」3人に1人間違った認識(2018年8月17日 読売)


抗菌薬(抗生物質)は、ウイルスが原因の風邪に効果がないにもかかわらず、一般の人の3人に1人が「処方するのは良い医師」と思っていることが、国立国際医療研究センターによる意識調査でわかった。こうした患者の意向に沿って処方する医師が6割に上るという別の調査結果もあり、医師、患者の双方が抗菌薬の安易な使用を助長している実態が浮かび上がった。


抗菌薬は細菌の増殖を抑える働きをもつが、乱用すると、かえって薬が効かない耐性菌の出現につながる。耐性菌の増加は世界的な問題で、鹿児島大病院でも今月、耐性菌に感染した患者の死亡例が明らかになった。厚生労働省は2年前から抗菌薬の使用量を減らす行動計画をまとめ、風邪の治療では、できるだけ使わないよう求めている。医師、患者ともに意識を変える必要がある。


●「食品種類多いと健康寿命延びる」研究結果、日本は2位(2018年8月17日 朝日)


摂取する食品の種類が多いほど、日常生活を支障なく過ごせる「健康寿命」が延びる。そんな研究結果を、名古屋学芸大健康・栄養研究所長の下方浩史教授(老年医学)らの研究グループが17日、発表した。


2010年度、日本は食品の種類の多さは世界2位で、健康寿命は最も長かった。下方教授は「食材の種類が少ないと摂取栄養素に偏りが生じやすい。多彩な食材を摂取することが栄養素の充足につながり、疾患を予防しているのではないか」と話した。


田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

田和璃佳<日本美腸メソッズ協会代表>

美腸カウンセラー®/美腸をつくるたった2つの習慣で、免疫力up・美肌get・ヤセ菌増やして痩せやすい体を手に入れるoriginal『美腸Methods®』を全国に展開。 【藤田絋一郎先生(東京医科歯科大学名誉教授)監修】